元彼の白衣。
当時、私は22歳(専門学生)彼氏26歳(社会人)でした。付き合った経緯は普通に友達の友達。一緒に遊んでいるうちに告白されて。という形でした。
付き合ったのは4年間でした。もちろん色んな事をしたし、色んな場所にも行ったし、良い事悪い事含めて、まぁ・・付き合ってる間は良かったのかな。って思ってます。
ですが、別れたのは私26歳、彼氏30歳の時。別れ方は最悪でした。元彼お金のに関する価値観(浪費癖)での別れです。この点については、ここではお話すつもりはありません。
そして令和4年の現在、5月のゴールデンウイークの頃です。私は32歳になっています。そしておのずと、彼氏も36歳です。
いきなり、連絡が途絶えていた元彼から6年ぶりにメールがあり、「やったぞ!やっと裕美に報告できるこの日を待っていた!」と意味の分からないメールが、私のPCに入っていたのです。(パソコンメールなので、ずっとアドレスは変えないまま使っていました。)
一瞬、詐欺メールか何か?でも、なんで私の名前を知ってるの? どこかで見た事のあるメールアドレス。(うわ・・アイツじゃん。なんで今更・・・)と別れてから6年間、なんの連絡もしてなかったのに、今になって?と怪しむ私がいました。
それも当然です。私は今はもう1児の母となっており、結婚生活を順調に過ごしているのです。何を今更10年も前に付き合っていた元彼から連絡の相手をしましょうか。
(だけど、裕美に報告出来る日ってなに?)というのも心に引っ掛かっていました。そして数日後、「なに?」とだけ返事をすると・・元彼からこんな報告があったのです。
「やっと大学の通信制を卒業してだなw 大卒の学士号と整体師の資格とれたwww」
と言ってきたのです。
付き合っていた当時から、高卒である事を気にしていた元彼。そして、大学の通信教育に行きたいと言ってたけど、経済的理由で叶わなかった元彼。将来は整体師になりたい。といっていたけど、生活費を稼ぐために派遣社員をやっていた元彼。少ない収入であるにも関わらず、自分の趣味ばかりにお金を使っていた精神年齢が低かった元彼。
そんな元彼がどういった人生展開があったのか、大卒資格と整体師の民間資格を取得した。という報告だったのです。
思わず情が動いてしまった私。(やっと夢かなえれたんだ・・・)と我が子に対する愛情とは別種の、懐かしむような、そんな感じの安堵感を覚えたものです。
(一方、私は元彼と別れた半年後に今旦那と知り合い、付き合って数か月後でデキ婚。という形で今に至ります。)
そして私は元彼に返事をしてみる事にしました。どういう経緯で大卒とれたの?どういう勉強して整体師の資格とったの?今は何しているの?等。
すると元彼は言いました。「裕美と別れたすぐ後に、親に頼み込んで大学の通信教育を受け始めたんだ。そして平行して整体師の資格の事も勉強し、そして合格し、今は師匠の元で整体師の見習いとして頑張っている。」という答えだったのです。
「その理由は?」と聞いたところ、「別れたあの日のままじゃ、、俺は裕美の中でずっとダメな男じゃん。裕美がこの先、どんな形でも幸せになってくれても構わないけど、俺が最悪な男という記憶を留めたままで終わるのは嫌だと思ったんだ」というのです。
正直・・・心が揺らぎました・・・。(ちゃんと頑張れるんじゃん!なんであのとき頑張ってくれたなかったの!!今はもう遅いよ!!!!)って・・。
それから話が盛り上がってしまい、私が今、右肩の筋を痛めて右手の小指までシビレを感じる事を元カレに伝える展開になっていきました。そしたら、「肩か!俺の得意分野だ!タダで診てやるよ!」という事で、私たちは6年ぶりに会う事になったのです。
会った場所は、元彼が働いている整体クリニックに、私がお客さんとして行くという形式になりました。
別に私の為に・・ではないかもしれないけど、体裁的には私の為に頑張ったという元彼。そしてちゃんと、大卒資格の学士号の免状や、整体師の民間資格の免状などを見せてきた事もあり、あるいみ「信用して」私はクリニックへと向かったのです。
そして私も深層心理では、結果を見せた元彼と会う事に楽しみに思っていた部分があったのでしょう。
元彼が付き合っていた時に大好きだった、黒のデニミニ。さすがに年齢も年齢なのでミニではありませんが、元彼の服装に対する好みは知っていたので、あえて黒のデニムのタイトスカートを着用して行ったのです。(診療されるのは肩なのでスカートでも問題ないだろうと)
それが・・・結果としてHなマッサージになるとはこの時、思いもよりませんでした。
後半に続きます。