俺自身は、あまり深く考えたことはなかったが、次のような
考え方もあるということをスレ主さんの判断材料の一つとして
紹介しておく。
●H.トリストラム・エンゲルハート
人間は一人一人の人格を尊重することを道徳の中核としなければならない。
胎児の場合「こういう子だ」と指示しうる人格はまだ存在しない。
自己意識を持たない胎児は権利と義務を未だ持たない。
マイケル・トゥーリーはさらに、嬰児も胎児と同じく人格のないもの
として捉えうるとしている。すなわち嬰児殺しを中絶と同じように認める
ということだ。しかしエンゲルハートは、嬰児は「子供」という人格
の社会的意義を有すると主張する。
人格的でない生命を、誕生を境界として人格的生命とみなすのである。
なぜ境界は誕生以前ではないのか。
1、妊娠中絶では人格の価値(人が共通に持つべき人格への尊敬)
は傷つかない
2、完全な人格である婦人への尊敬として、母親になることを望
むか否かの決定の自由の保証のため
☆生命倫理の原則の要約☆
「成人かつ判断能力のある者は『自己のもの』について他人に
危害を加えない限り自己決定の権利を持つ」
胎児は独立した人格ではなく、母体の一部であるとみなされれば
人工妊娠中絶は正当化される。
エンゲルハートは独立した人格と、母体の一部との区別を、
出産を境界線にした。では、現在の境界線はどこか。
未熟児保育の医学的水準等は向上してきており、妊娠22週くらい
でも育つ例が増えている。
人工妊娠中絶が可能な期間は平成3年1月からは「通常満22週
(6ヶ月3週)未満」に改められた。
上記のことから、胎児に自立して生存する能力のない22週未満は、
独立した人格ではなく、母体の一部であると法律で定めている
ということであり、母親が母体の所有権を有する以上、母親の自己
決定において、中絶行為は正当な行為とみなされると言える。
これはあくまでも、法律と道徳観点を結びつけて、妊娠中絶を
正当化するための理論であって、母体の安全とリスク軽減の為には
妊娠初期(~11週)での中絶が良いとされる。
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