気持ちの冷めない一人と一頭。
日が暮れ、社長もお客様も帰り、仕事が終わると、私は終了作業に行きます。
先に書いたジャンボも相変わらずの様子だけれど、今夜はお預け……。
短い発情期を逃せない牝馬の元へ。
私が馬体を撫でると、静かな厩舎に、滝のような水音が響いて、他のセン馬が控えめにいななきます。
私は昼間と同じく、牡馬がするようにき甲の辺りを強引に掴みます。
バシャッ……っと、滴る音。
私はそのまま、鬣を掴んで背中に飛び乗ります。
裸馬の温もり。小柄な牝馬なら、当時は飛び乗りが出来ました(今は……苦笑)
温かさを感じる目的の他、背中への刺激も兼ねて彼女に乗りました。
彼女に、背中に牡馬が跨がった気分に近づいて欲しかったから。
彼女は暴れる事なく、尾を上げます。
受け入れる気持ちがあるようです。
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