その後彼女と連絡をとることはなかったので、詳しい事情はわからないけども、私と一緒にいることがその店にとって何か都合が悪くなるという事だったんでしょう。つまり私が彼女の素性を知っているという事が、なんらかの形で、私が思うに恐らく、彼女の口からお店に知られてしまったのでしょう。彼らは口封じに私に何かしでかすつもりだったのかもしれません。事実かどうかはわかりませんが、電話の男は自分達を尾行していたようなことも口走っていました。始めは私も彼女と一緒にいた事に対してシラをきり続けましたが、入ったお店や具体的行動を言われてしまってはシラをきっても仕方がありませんでした。しかし私も彼女を何かと警戒していたので、彼らもその時迂闊に手をだせなかったのかもしれません。逆に私が、彼女の店を調べあげ、警察に通報してしまう事もできたのでしょうが、そんなことをしてしまったら私は今、ここにいなかったかもしれませんからね 何とか危害が及ばなくとも、このような禍根を残しては精神の安住は求められなくなってしまいますから ここは何も見なかった事にしといた方が身の安全だとその時は判断したんです
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