その後の話もしておきます。
最後までセフレのままで彼女として付き合うことはなかったけど、やはり長く付き合ってればそれなりに情も出てくるわけで、彼女が大学を卒業してアパートを引き払って実家に帰る時は寂しい思いもありました。
帰ってしまう前の日にも会いました、結果としてセックスもしたけどそれが目的ではなく純粋に会いたかったのです、それまでも会っていきなりホテルと言うことは少なく食事ぐらいはしていたけど、その日だけは朝から会ってデートらしいこともしました。
俺としては罪滅ぼしのつもりだったけど、楽しそうにしてるセフレを見て少し心が痛みました。その夜はラブホテルで一夜を過ごしました、一度目はいつものようにパンストのままだったけど2度目は裸でした、パンストを穿いてない姿で抱くのは初めてだったし一晩中一緒に過ごすのも初めてでした。
次の日ホテルを出て空港まで見送りに行きました、チェックインを済ませていよいよセキュリティーエリアに入る直前にカバンから「家に帰ってから開けてね」と包を渡されました、俺は軽くキスしてから「じゃあ元気でな」と見送りました。送迎デッキで彼女が搭乗しているであろう飛行機が離陸していくのを見ながら、なにか心にポッカリ穴が開いたような感じがしました。
そんな気分のまま電車に揺られて帰宅し、受け取った包を開けました、中にはパンストが数足と手紙が入ってました、手紙の内容は「私が穿いていたパンストだよ、洗ってないからね、嬉しいでしょ。また会えるといいね、バイバイ」とだけ書かれてました、俺はそれを見て涙が出ました。
あの涙が単なる情だけだったのか、もしかして気付かないうちに好きになっていたのかは今でもわかりません、彼女ともあれ以来会ってません。
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