おそらくS子自身は気付いていないだろうが、中学や高校時代ならともかく社会人になって、しかも40代で自分の制服が性欲の対象として狙われ、持ち去られるとは考えもしなかっただろう。
S子のロッカーの鍵穴にはいつも鍵が刺さったままで、施錠されていた事は一度もない。
確かにS子はおおらかな性格だが、一方で胸の膨らみを目立たせるかのようなサイズのベストを着ている。
ベスト自体がそうしたデザインではあるものの、横から見るとベストの胸の所が前に突き出していて猥褻以外の何ものではない。仕事中にそれはちょっとマズイでしょと感じるレベル。
それが効を奏し、制服姿にムラムラする、胸の所に顔を埋めたい、胸を鷲掴みにしたい等、周囲はS子を性的な目で見ている。何れも極めて正常な反応だ。S子が聞いたら口では否定するだろうが、内心はさぞかし喜ぶだろう。
そうした反応はあくまでも正常な性欲の場合であって、物事には必ず例外というものが存在する。S子自身ではなく、そのベストが欲しい、ベストを目茶苦茶にしたい、射精したい等、性欲の対象が人ではなく物の場合だ。
S子が想像出来なかったのはこの部分。
想像出来ていないからロッカーを施錠しない。悪戯されてもベストの異変を感じ取れない。予備の制服とすり替えられても気付かない。結局持ち去られ、5年半も性欲処理に使われ続ける。
旦那が知ったら猥褻な制服姿で仕事をしていたS子に激怒するだろう。持ち去られた妻の制服がどんな事をされるかが想像出来るからだ。旦那にしてみれば自分の知らない男のペニスが妻のベストに擦り付けられ、種付けされるなど屈辱以外の何ものでもない。
※元投稿はこちら >>