2022/09/15 01:19:28
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翌日会社にその取引先から電話だと取次があったのでその電話に出てみると、なんと奥様からで「昨夜は主人が大変不躾なお願いをして、
私を困らせた事の謝罪と充分夫婦で話し合った事で、決していい加減な気持ちで私に相談したわけではないので、それを理解して欲しい、
若いあなたに理解できる問題では無いかもしれないけど」と締め括り電話を切ったのだが、その時はもちろん仕事の話もあったがそれは
割愛する、今思えば奥様もかなり大胆で度胸のある人だと思う。その日の晩は、明日返事をしなければと思うとなかなか寝付けなかった
がその奥様を思いながら、自分でしてみた、今までそんな対象に考えたことも無かっただけに、少し新鮮でありながら、自分の母より上
の年齢の言わばおばさんであるが、やはり自分が若いということもあり、ちゃんとその人で果てる事が出来た、その時奥様の年齢は55
歳である、身長は160センチくらいで特別美人ではないが、綺麗な人で特に太っている訳でもなく、愛嬌があり愛想の良い人だ、自分
にとっては好印象の女性である、その人を思い果てる事ができたのだからきっと大丈夫、寧ろ自分を選んでもらったことを光栄に思おう
と決心した瞬間でもある、そう思ったらいつの間にか寝落ちしていた。
今日は先方と午前中打ち合わせしてその流れで社長と昼飯に行くことになるだろう、予定通りことは進み昼を御馳走になることに、個
室のある料理屋を予約しておいてくださり、その店にむかうのだがその店に到着してそこには奥様が既に待っておられた、とても緊張し
ていて飯どころではない面持ちの三人だったので、食事が運ばれる前に先日の申し出を了解する旨の返事をした、ご夫婦の顔色がパっと
華やいだような、こわばりが取れたような面持ちになる、社長は開口一番ありがとうとお礼を言っていただき、奥様は恥ずかしそうに下
を向かれた、そして社長は「頼んだのはこちらであるのだが、それでも承知してくれた理由を知りたい」と仰るので、私は昨日の夜の事
を包み隠さずはなしたうえで、社長も奥様も自分にとって大事な人たちなので、例え社長が了解してても、自分以外の男が奥様に触れる
のは嫌だったと正直に話した、私の申しように社長もいたく納得してくれたので、こちらも少し準備したいとも申しでた、その内容は、
先日も申し上げた通り、刹那的に風俗嬢と遊ぶわけではなく、奥様と逢瀬を重ねるわけだから、もう少し奥様と打ち解けておきたい、
なので一度か二度程奥様とデートさせていただけないか、人目もあるので夜数時間のドライブ程度で構わない、もちろんその時に奥様に
手を出したりは絶対にしないことはお約束します、と伝えると社長は奥様の顔を見る、奥様は黙ってコクっと首をタテに振る、社長も頷
き「では再来週の土曜日の晩に場所は設定しておくのでその間に妻を誘ってくれ」と言い社長はその時代には珍しい新品の携帯電話を奥
様に渡して「これで彼と連絡を取り合いなさい」そして私には「妻の電話番号だから」とメモをくれた、その時代は営業マンの私でも携
帯は持っておらずポケットベルであったため、私の家の電話番号とポケベル番号を登録してもらった。
数日後に奥様と連絡をとり、夕飯を食べながら少しドライブしませんかと誘い、最寄りの駅で19時に待ち合わせをした、もちろんそ
の旨を社長にも報告してある、社長は奥様からも聞いていると言っていた、その当日駅で私の車に乗り込んだ奥様は私に「奥さんと呼ば
れるのはちょっといやなので違う呼び方をして」と言うのだがそれにはまた私が困ってしまった、すると奥様は昔から「御主人も含めて
親しい人達からミコちゃん」と呼ばれているというので、私もミコさんと呼ぶことにした、そして私は「ミコさん今日は普段ミコさんが
絶対しないようなドライブデートしましょう」といいながら、マクドナルドでドライブスルーして、都内下町から南に下った埋立地の大
きな橋の上に車を停めた「東京でもここの夜景は綺麗でしょ、この先はまだ開発されてないので道がなくなるんですよ、だから意外とデ
ートスポットなんですよ」と言うとミコさんは目をキラキラさせながら「ここでバーガー食べるの?」というので「そうです」と車内で
バーガーを頬張った、そして色々話をしながら良い時間になったので、帰りましょうとなり、帰路に着く前に私が「ルール違反します、
私と一つだけ秘密を共有してもらえませんか?」と私の言葉に、それまで和んだ雰囲気だった彼女も少し緊張しながら「なんですか?」
と聞いてきたので「キスさせてください、それだけは誰にも伝えずに特別なミコさんなって欲しいんです」彼女は何も言わず俯いてしま
い、了解を取らぬまま彼女を引き寄せ唇を重ねた「これで僕も再来週は特別な思いでお二人とお目にかかれます」というと彼女もにっこ
り微笑みながら「裏切りもの」と言うので私も「どうかこれ以上社長を裏切らないでください」と言いながら帰路についた。