2019/06/08 12:15:49
(3z5mt0KP)
正子さんの腰を掴んで引き寄せましたが、その手はすぐにもう少し下へと移動をします。
肉付きの悪い片方のお尻に触れ、次第に手の中へと掴み始めました。
さすがに正子さんも気が付きます。少しだけ身体を振り、近すぎる距離から離れようとするのです。
しかし、おかげで彼女のお尻は更に僕の手に深く乗ってしまい、僕の手はお尻に敷かれてしまいました。
「ちょっ!。。」
無口な彼女が、少しだけ声を出します。触れられたことより、変な体勢になったことに慌てたのです。
再び、「ちょっ!。。」と声を出すと、地面に手を突き、立ち上がろうとしました。
しかし、僕の手が細い腰を握り直して、その身体をまた引き寄せてしまうのです。
正子さんは立ち上がるのをやめます。お尻を触られるより、引き寄せられてる方がいいと感じたからです。
「これでいさせてよ~。。」
更に僕のこの言葉で、都合のいい女は黙りこんでしまうのでした。
久しぶりの女の身体。40歳近い年上のおばさんと言っても、僕の心はなぜか踊っていました。
経験したことのない熟女、それもたいした抵抗をみせない彼女が愉快で仕方ないのです。
「女は使うものや。」、おじさんがこの女性をそう言った意味がよくわかります。
たぶん、おじさんは彼女をそう使っているのです。そして、彼女は使われ馴れている。
そんな雰囲気が、正子さんの身体中からはプンプンと溢れているのです。
「おじさんの友達だから、この人が僕になにか言ってくるはずはない。」と確信をしていました。
彼女の腰に回した手は、更に回り込むとワンピースのお腹の部分まで届いています。
指でそこを掻き、まだ見ぬ腹部を観察します。肉のあまりない細いウェストです。
久しぶりの女性の身体を、僕はそうやって楽しんでいたのでした。
「ちょっと、トイレ。。」
明らかに彼女が離れてる回数が増えました。午前中に3回もトイレに行くはずがありません。
「少し嫌がってる。。」と感じた僕は、「帰りましょ。」と声を掛けます。少し、やり過ぎました。
ウインズを出て、駐車場へと向かいます。歩道橋を渡ったりして、なかなかの距離です。
正子さんは、前を歩く僕より一歩後ろを歩いて着いて来ていました。
身体を触られたことで萎縮している訳でなく、おじさんと居ても必ずそうなのです。
いつも一歩下がって歩いています。
「一緒に行きましょ。」
僕は立ち止まり、正子さんを隣に歩かせます。背後を歩かれている僕の方が落ち着かないのです。
しかし駐車場までの道のり、彼女は終始下を向いて歩いていました。
腰が曲がっている訳ではありません。普段と違う歩き方に馴染めないようです。
車に乗り込み、彼女を助手席に乗せます。いつもは後ろの席なので、これは初めての光景です。
車を走らせ、朝落ち合ったスーパーの駐車場を目指します。
「正子さん、家ってどこ~?。。」
静かな車内で、僕が静寂を破ります。小さな声で答えられましたが、場所が分かりました。
おじさんと僕の家の、ちょうど間にある町。かなり田舎の住宅地です。
それからも車内で僕が話し掛けてはみますが、反応が悪く、会話が続きません。
おしゃべりは苦手なようです。弾まない車内。そして、日曜日の車の混み具合。
スーパーまでの道のりがとても遠く感じます。
信号待ちになり、なにげにオートマのシフトに目をやると、視線の先に正子さんの手が見えました。
ハンドバッグを膝の上に置き、その上から両手を被せています。
(さっきまで、身体を触っていた女。。)
僕の心にま、またイタズラな気持ちが芽生えました。何をしてもいい女性だと勘違いをしたのです。
手を延ばして、バッグに乗せてある彼女の手を掴みました。
「ウゥ~!。。」
僕の手を振りほどき、それまで表情のなかったはず彼女が、初めて嫌悪な顔を僕に見せました。
正子さんは我慢をしていたのです。ウインズでも無表情を通していましたが、ほんとは嫌だったのです。
「女は使うものや。」、おじさんの言葉を、僕ははき違えてしまっていたみたいです。