2013/06/20 23:34:02
(cJjsU58A)
カラオケ屋に入り、とりあえず、2時間の予定で入室。
それぞれが、好き勝手に歌い、飲み大騒ぎだった。
E子は、終始、私にベッタリ。
M子は、遠巻きに見ながらも、時折、意味深な笑みを浮かべていた。
T美はというと、最初の印象とは違い、よく笑い、歌を率先して歌い、よく飲む明るい子だった。
私達3人のリアル過ぎる下ネタに少々引き気味ながら、興味深々だった。
M子『ところで、T美ちゃんは、彼氏居るの?』
T美『いえ…、居ません…』
E子『嘘!T美ちゃん、可愛いのに!』
私『別れたんか?』
T美『いえ…、あの…』
肉食系3人に問い詰められたような雰囲気に、T美は戸惑っていた。
E子『振られたん?』
T美『そういうワケでは…』
M子『そりゃ、見限ったんよね?』
T美『いえ…』
マシンガンのような質問責めにT美は、しどろもどろに。
私『おい!T美ちゃん困っとるがな!』
E子『そうなん?』
M子『あらっ…、ゴメンね』
私『酒癖悪過ぎ!こんな大人になったらアカンで?』
T美『いえ(笑)』
E子、M子『どういう意味!』
私『まんまですが、何か?』
上下関係や、社会的関係から解放され、まさにプライベートタイムを楽しんだ。
そして、T美から、3人が予期せぬ告白が…
T美『あの…、私…』
私『ん?どうした?』
T美『私…、彼氏とか、男の人と付き合った事無いんです…』
私、E子、M子『えぇ~っ!?』
3人のあまりにも大き過ぎるリアクションに、T美は、泣きそうな表情になった。
T美『すいません…』
M子『T美ちゃんが謝る事やないよ』
E子『そうやで!』
T美『はい…』
M子『万さんが悪いねんからね?』
E子『そうそう』
私『…、へっ?』
M子『そうやんね?』
私『そうなん?』
E子『そう!』
いつの間にか悪者にされた私。
それから、T美は、ポツリポツリと話を始めた。
小さい頃、露出癖の男に遭遇し、トラウマとなり、身内以外の男性恐怖症になった。
心配した両親が、中学からは、女子校に通わせ、通学も送り迎えをされ、正に、箱入り娘だった事。
その間、同世代の男との接点はなかったと。
私『じゃあ、何故にナースに?』
不特定多数の男と接する仕事であるナースを選んだのか、そんな素朴な疑問を投げかけた。