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2008/01/05 19:27:29
(/NTduxlH)
会社帰り地下鉄の駅で、声を掛けられた。
「○○君?」振り向くと、中学2年の時の担任だ。
すぐに分かった。
多少の皺があるが、今でも綺麗だ。
当時マドンナと呼ばれていた。
あれから20年!俺は34!先生は45のはずだ。
「久し振りです。すぐに分かりましたよ」俺は嬉しくなった。
「相変わらず、綺麗ですね。まだ先生してますか?」「そんな事無いわよ。もうおばさんだし。スタイルも変わったし。○○町の学校に居るわ」「イヤイヤ!俺の中では、今でもマドンナですよ。
会えて嬉しいです」「ありがと!嬉しいわ。
仕事の帰り?」「ハイ!不動産関係です」「そう!先生時間あるから、昔話でもしない?」「ハイ!喜んで」駅を出て喫茶店に向い、話しもはずみ2時間位たった。
「もうこんな時間。
○○君家は大丈夫?」「大丈夫ですよ。一人暮らしだし。なんなら朝まで付き合いますよ」先生は少し考えて「朝までは無理だけど、よし!カラオケでも行こうか」夜10時を少し過ぎた所だ。
カラオケで盛り上がり、きがつくと12時を回っていた。
「ヤバイ!終電が。先生急いで」「あ~無理!私の方向はもう電車ないわ」「どうします?タクシーは?」「駄目!1万以上かかっちゃう。君は?」「俺は、3駅向こうだから、ちかいけど」「仕方無い!○○君家で、朝まで飲もう」「イヤイヤ!狭いし、散らかってるし」「大丈夫!行くわよ」先生ってこんなキャラだっけ?そう思いながら、コンビニで、酒とオツマミを買い家に着いた。
部屋に入るなり「あ~!男の部屋だね~」と言いながら、かたづけてゆく。
「あ~!見~っけ、エロいの。自分でしてんの?」俺は照れながら「まあ、たまには」「ハハハ!健全・健全!健康な証拠」と言いながら俺の背中を軽く叩く。
ふと甘い香りがした。先生の匂いだ。昔と変わらない匂い。
ドキドキしながらも、取りあえず、座る。
そうそう、先生の過去も書いておこう。
2年の担任が終わった頃、実家のお母さんが、身体を壊して、看病の為帰郷し、そのまま地元の中学に勤めて、そこの3歳年上の同僚と結婚した。
子供は出来なかったらしい。
なにぶん田舎の事なので、旦那の母親から、子供の産めない女は要らないって、無理やり離婚させられたらしい。
10年も一緒にいたら、愛情も薄くなってて、抵抗する事なく別れたって。