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妖精狩り

投稿者:狩人
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2023/05/28 18:37:38 (SK3TK5q.)
近い将来に俺は檻の中で暮らすことになるだろうと思うので、それまでにここに書き残しておこうと思う。
自ら証拠を残すなんてバカな話だが、所詮頭がイカれてる野郎なので構うこたないさw
まず、俺の闇とイカれ加減を書いておくと、オレには妻も娘もいる。娘は来年中学に上がる。イヤイヤ、娘に手を出した話しじゃない。父親の目から見てもナカナカの 美形に育ったので出したいのは山々だがそこまでは踏み切れていない。それが現実ってものだ。
妻と娘は関東の有名なテーマパークに金曜から2泊で出かけ、俺は仕事だと嘘をついて自由行動を楽しむ予定だった。
車で小一時間ほど離れた所にある100均とホームセンターが近接している黄金の場所だ。そこは仕事でよく行く場所で以前から目をつけていた俺にとっての夢のテーマパークのような場所だったんだ。
目の前に大きなマンション、そして市営団地が立ち並んでいて休日ともなれば店舗はどちらも大変な人出だった。学校も小、中が近く子供たちが腐るほど溢れている。

土曜だった。
100均の開店に合わせて店の入口前の平面駐車場に車を止める。
ここで店には入らない。じっくりとただ時間を潰す。まるで口許に獲物がくるまでひたすら待ち続ける醜い深海魚のアンコウのようにね。コンビニで買ってきた飲み物を飲みながらスマホで時間を潰していた。
車も増えて、多くの客が店の入口に入っていく。店の前には車の飛び込み防止のために太い鉄のパイプでできたバリケードがあるが、俺はピッタリとは着けずに、少し離してフロントガラスからそのバリケードが見える位置に車を止めていた。それにはもちろん大事な理由があった。そしてその目論みは見事に的中した。
ひたすら気に入った獲物を待ち続けること約一時間が経過したころ、それは現れたんだ。
髪は肩より少し長い。白の肩だしシャツ、肩には紐リボン。スカートはフワリと開いた紺色の膝上で裾に白い線が日本入って、ソックスは濃い水色に赤いワンポイント、水色のマジックテープのスニーカー。
(こいつだっ!)
急いでスマホで後ろ姿を撮影した。
それは狩の始まりだった。そしてその妖精は俺の薄汚い欲求をしっかりと堪能させてくれたんだ。
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投稿者:狩人
2023/05/30 22:20:30    (t2klyMxI)
妖精狩りが始まった。
カゴを手にして店内に入ると急いで探す。
100均の店内は迷路だ。
いたっ!文房具売り場にいた。
然り気無く後ろを通り、商品棚の反対側に立って商品の隙間から様子をうかがう。
しゃがんだ!
俺もしゃがんで品物を掻き分けるようにして隙間を作り股の間を覗く。
少し待っているとこちらに向かってパックリと股を開いた。淡いピンクのドット柄だ。顔は見えない。俺の目的はパンツの覗きなんかじゃない。その先にある喜びなんだ。
立ち上がると売り場を変え、ウロウロと店内を歩き回る妖精を近付きすぎないように気を付けながら追いかけてチャンスを伺う。
立ち止まった。髪止めのゴムを物色中。
辺りを然り気無く見回した。100均の店内は天井の至るところに防犯カメラがあって視角はまず望めない。しかし音声までは拾えないのだ。
頃合いをみて横から声をかけた。
「ねえチョッと教えてくれる?」
えっ?と言う顔で俺を見上げる顔は正に妖精そのもの。美しい顔立ちをした子だ。
「プラスチックのケースとかの棚ってどの辺かわかる?」
無言で売り場の方を指さしてくれる。
「向こう?」更に聞くと頷いてくれた。
「ありがとう~、ウロウロ探しちゃったよ」
笑顔でそう言うと手をふって別れ売り場に向かう。
本当にプラケース売り場に行き、アレコレ気に入った品物を探すフリをしていると妖精が近づいてきた。目があった。妖精は既に俺の術中に嵌められていた。
「お、教えてくれてありがとね、でも、なんかいいのが無くてさ」
話しかけるとまた指を指した。
「あっちにもちがうのあるよ」可愛い小さな声で教えてくれた。もちろんウロツいてわかっていたが
「ほんと?、どのへん?」俺がそう尋ねると
「このタナのもうひとつむこうがわ」と教えてくれる。
「そっか、ありがとう」と言って歩きだしながら思い出したように振り返ると声をかけた。
「あ、そうだ」と、
妖精も振り返って俺を見た。
「きみ、スッゲカワイイよね、クラスのマドンナ的なのかな?」
パッとその瞬間に妖精の表情が明るくなる。
カワイイという言葉はメスにとって絶対に逃げられない魔法の呪文だ。ヴィヴィデバビデブなんだ。
深追いはしない、教わったプラケース売り場に向かう。
今度は適当なケースをカゴに入れてから妖精の姿を追いかけているとまた文房具の棚へ向かうのが見えたので近づく。
隣に並んでしゃがむと話しかける。
「何をさがしてるの?」聞くと特に探してはいない、見てるだけだと答えた。
「さっき教えてくれたお礼にさ、オジサンが好きなもの何個か買ってあげるよ」そう言うと「なんこか、って?」目を輝かせた。
「おー、何個でもいいぞ、このカゴに入れな、一緒に払うからさ」取りあえずさっき妖精が手にしていた文房具をカゴの中に勝手に放り込んだ。
「向こうの髪を止めるゴム見てたろ、それも買うか?」妖精が恥ずかしそうに微笑んで頷いた。
まあ、ほぼ奇跡に近かったが狩りの半分は成功していた。
そして…………
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