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2015/08/09 00:14:00
(Ocm1a5NA)
~露出はやめられない~
色んなことがあって、もう外で裸になるのはやめようと何度も考えたけどやっぱりやめられません。
19時少し過ぎた頃に中心部から少し離れたメジャーな本屋さんの駐車場からスポーツモードの女が降ります。髪は前髪をたらしたポニ
ーテール。そういつもの私の姿です。
信号待ちの後に国道を渡ります。10分ほどで川沿いの舗装道に到達します。左側の舗装道からあぜ道に入ります。周辺は稲が風にそよ
いでいます。辺りは暗くなっています。最近日が落ちるのが早くなっています。そして蒸し暑い。でも、左側は水田地帯。右は河川なの
で涼しげな風が吹き抜けます。Tシャツからハーフパンツ。そしてソックス。ブラにパンティ。全てのものをスニーカーの上に置きます
。少し迷ったのですが後ろ手に手錠をかませました。それを合図に舗装道に飛び出します。対岸もこちらと一緒で車が何とか離合できる
ぐらいの広さです。昔は見つかるか見つからないかを楽しんでいたけど今は違います。見られて、見つかって、酷い目にあう。そんなこ
とを期待するようになっています。
「いや、いや。素っ裸。素っ裸よ。私のこと見つけて。そしてめちゃくちゃにして。素っ裸で後ろ手錠なの。見つかったらなんにもでき
ないの。あなたの好きにできるの。いやーぁ、素っ裸、素っ裸よ。ほおーっ、ほっ、ほっ。どうなってもいい。私どうなってもいい。気
持ちいいよーぉ。凄く、凄く気持ちいいの」。
最初の橋まで来ました。ここを右に曲がって対岸に行けば住宅や広い公園地帯です。でも、直進して二つ目の橋も回避して三つ目の橋を
目前にした時に後ろから車のライトを受け取りました。このまま走り続ければ私のとんでもないカッコを見せ付けることが出来る。ゾク
ッとしたものが身体を走りましたが水田側の窪みに身を隠しました。車が通過する時は生きた心地がしませんでした。もしかしたら裸の
女を認識されてたかもしれないからです。
え!私って見られたかったんじゃないのかって思い自分自身に問いかけます。見られれば、見せつけてやればよかった。少し後悔もしま
すが怖さも伴います。なんかハッキリしませんが今を楽しむしかありません。
再び舗装面に飛び出すと橋の左側。つまり水田方向の車が一台通過できる舗装面を進んでいきます。両サイドは水田で程なく住宅や小規
模な会社を左右に従えてどんどん前に前に進んでいきます。そして三階建てのアパートの駐車場からアパート内の非情階段を駆け上がり
ます。タイルの感触が素足に伝わって幸せだって思います。
三階まで来ました。前方を見据えると息を飲みます。ここから一番向こうまで行って帰る。もしドアが開いたら一巻の終わり。このとん
でもないカッコを、私の全てを見られてしまう。でも私の全てを晒したい気分で溢れます。
「ああーっ」。いやらしい喘ぎ声の余韻の残る中駆け出します。一つ、二つ。五つ目のドアを制覇すると弾みをつけるようにして引き返
します。もしドアが開いたらと思うと生きた心地がしません。見つかったら最後の姿なのだから。
息も絶え絶えで非常階段まで戻ってきました。服から2キロ近く離れていてこの時間帯。ここから無事に帰れるという保障さえないので
す。それなのに私はもう一度チャレンジしようとしている。
表情が鋭さを増して前に進みます。今度は一歩ずつゆっくりと歩を進めていきます。誰も今、素っ裸で後ろ手錠の女が歩いてるなんて思
わないでしょうね。昔はこんなこと深夜にやってた。その時は怖くて怖くてこんなに大胆にはなれなかった。危険度が増せば増すほど感
じてしまう。どうしようもない私です。でもこの時は興奮していて自分が危険なゾーンに足を踏み入れてることに気付かなかったのです
。
もう一度トライしようとした時に下の方から女性の声が聞こえてきました。携帯で話し込みながらそれは上の階に近づいてきます。「だ
め、いや」。私は完全に動けなくなっていました。「神様お願い。もうこんなこと絶対しません。お願い。助けて」。
女子高生の頭が見えました。もう駄目です。私は一番奥まで全速で駆け抜けました。一番奥でうずくまってたら手前のドアを開けてくれ
たら見つからずに済む。そんなはかない思いにかけたのです。すると螺旋状の金属の階段があったのです。「トントントントントン」そ
んな音を響かせて下まで降りていきました。
誰も居ないのを確認すると元の道を中腰で駆けては停まりの繰り返しで引き返していきます。途中で車を数台回避しました。でも、一番
焦ったのが犬の散歩をしていたおばさんです。すぐ側に来るまで気付かなかったのです。水田の窪みに慌てて隠れたんですが気付いてな
いはずがありません。それでも何事もなかったかのように通り過ぎていきました。表情が少しこわばっているようにも見えました。
無事に車まで来た時は21時過ぎでした。こんな時間に2時間も全裸でさ迷っていたんですね。明日は私、どうするんだろう。怖い目に
あいたくて、犯されたくて危険な場所に身を投じるんですね。8が二つつく日のできごとです。