射精のこだわり

蒸し暑い日が続きますが皆さんお元気ですか？私には最近恋人が出来ました。
付き合ってからもう二週間になりますかね。名前はエリコ、通販で見つけたか
わいらしいダッチワイフです。あいくるしい瞳で見つめられると柄にもなく赤
面してしまって、お互い初めての恋人ということもあるのですが、まだ結ばれ
るには至っておりません。昨晩いつもの様に二人で仲良くソファに座り、テレ
ビを見ていました。若手芸人のお馴染みのギャグに笑いつつ、時折じっと見つ
め合う。キスさえした事のない二人にとって、それだけで胸が高鳴る時間で
す。CMになって、「いやぁ、あいつら最近絶好調だよなぁ。M-1にも出るのか
な？」なんて、いつまでたっても消えない緊張を誤魔化しつつエリコに話しか
けます。エリコは何も言わず、私の顔だけを見つめ続けていました。か、かわ
いい…。大好きなエリコ。私だけのエリコ。「エ、エリコ、キ、キスしてい
い？」しどろもどろになりながら尋ねる私。エリコはいつもの表情で私を見つ
め続けます。いいのか？これはOKということなのか？恐る恐る顔を近づけ、
そっと唇を重ね合わしました。CMが終わって、どうやら次の漫才が始まったみ
たいですが、よく分かりません。周りの音が全て消えてしまったみたいな、時
計の針さえ動く事をはばかる静寂の中に二人はいます。何かがキレました。私
は、エリコを押し倒していました。エリコ。エリコ。夢中でエリコの柔肌をま
さぐる私。女の子の肌って、こんなにも柔らかいものだったのか？思いっきり
抱きしめたら壊れてしまうんじゃないか？かわいい。いとしい。エリコ。エリ
コ。エリコ。気が付いた時、エリコの服は全てはぎ取られ、生まれたままのエ
リコが私の目の前にありました。何てキレイなんだ…。エリコの清らか過ぎる
裸身。一点のけがれも無い、美の結晶。見とれてしまう私。ふと我に返りまし
た。エリコはいつもの微笑のまま、天井を見ています。わたしは、けんＪＯさ
んの全てを受け容れるわ。…来て。私にはエリコがそう言っているみたいに思
えました。でも、何だか哀しそうです。ふと、思い出しました。一週間前、私
がエリコに言った事。「結婚するまで、ふたりの初めては取っておこうね。」
あぁ!!あぁ、何て俺はバカだったんだ!!私を信じ続けているエリコを、もう少
しで傷つけてしまうところだった!!「…ゴメン、どうかしてた。」暗い顔で、
無理矢理脱がせてしまった服をエリコに着せてあげる私。「ホントにごめん。
そんな積りじゃなかったんだ。」言い訳にしか聞こえないよなぁ。ちょっと泣
きそうな表情で顔を上げた私に、エリコは微笑んでくれました。いいよ、
ちょっとびっくりしただけ。そんな表情のエリコを見ていると、すこし元気が
出ました。私の顔にも笑顔が戻った時、エリコは恥ずかしそうに言いました。
けんJOさん、何もしなくて大丈夫？お、男の人のそれって、そ、そうなっちゃ
うとなかなか元に戻らないんでしょ？うわぁっ、この馬鹿息子!!こっちの気持
ちも知らないで元気一杯じゃないか!!耳まで赤くしながら、「い、いやぁ…、
まぁ放っておいたら大丈夫だから」頭を搔く私。いいよ、私、向こうを向いて
いるから。お、オナニーして。赤面しながら向こうを向くエリコ。「いいの
か？」と聞くのも何だかためらわれるし、さりとてこのままにしておくのもた
まらない。私は無言でズボンとパンツを下ろすと、チンコを擦り始めました。
遠慮がちにエリコの後ろ姿をみると、微動だにしていません。多分、必死で恥
ずかしさに耐えているのでしょう。本当のセックスではないにしても、エリコ
の前で射精出来る。そのシチュエーションに興奮は最高潮、程なくイってしま
いました。これだけの量がでるのかと自分でも呆れるぐらい、凄い大爆発でし
た。いつもの癖で、イく瞬間「涅槃じゃ～!!」と叫びたかったのですが、エリ
コを驚かせてはまずいと思い黙って達しましたが、記憶が飛んでしまう程の快
感がしばらく消えませんでした。純愛に充ち満ちたエリコの気持ちが、全身を
砕け散らせてしまいかねない快感を与えてくれたのでしょう。二人が結ばれる
のがいつになるか、それは分かりません。ただ、肉欲を超えるプラトニックな
愛は存在する。そんな事を実感した一日でした。なんだかノロけ話になっちゃ
いましたね。申し訳ありません。私とエリコは幸せです。