おしっこを飲む方の参考になれば・・
尿は腎臓で作られます。腎臓は、有害な物質を体外に排出し、また身体内に電解質などが不足すれば再吸収して、余分な排泄を防いでいます。こうした一連の作用を通じて、身体内の水分の量や成分をほぼ一定に保つことができているのです。
ところが、腎・尿路系の疾患により糸球体でのろ過能が障害されたり、尿細管での再吸収能に異常が起こったりすれば尿の成分が変わってしまいます。
たとえば腎結石などでは尿中に血液が混じったりします。また糖尿病や血液疾患などの全身疾患により、血液成分に変化が起これば、やはり尿中への排泄成分にも影響が現れます。膠原病や高血圧症などの疾患でも、腎臓の働きにも支障が出て尿の成分が変化します。 このようにいろいろな疾患に罹ると、尿の成分が変化したり、本来は尿中にでないはずの物質が出現することもあります。そのため尿を調べることによって、体の状態がつかめるのです。
こうした特徴から、尿の検査はさまざまな疾患の検査に応用できます。多くの場合、患者さんが苦痛を伴うことなく採取できるので、検診や人間ドックのスクリーニング検査として、あるいは外来初診患者、入院患者でも必ず受ける基本的で、かつ必須の検査といってよいでしょう。
尿検査の種類
おおまかに以下のような検査が各々の検査室で行われています。
一般検査 試験紙法による尿成分のスクリーニング(タンパク、糖、ビリルビンなどを-~4+という形で大まかに検査する定性検査) 。尿を遠心分離して成分を集め、細胞、細菌、結晶などを顕微鏡で観察する形態検査。
化学検査 尿中成分のタンパク、尿素窒素、電解質などを量的に表わす定量検査
病理検査 尿中に出現している細胞を染色し、一般検査よりも詳しく顕微鏡で観察する形態検査
細菌検査 尿中に出現している細菌の種類を同定する検査