千駄ヶ谷からそれほど遠くない喫茶店でのことです。そのお店で働いている20代前半とおもわれる素敵な女性がトイレに入ったのです。でも不思議なことにその店には女性用と共用の二つの個室があるのですが、その女性は女性用があいているにもかかわらず共用の個室に入ったのです。掃除をしているようでもなかったので、怪訝な気持ちで、出てきた彼女のほうを見ると、彼女はとても恥ずかしそうに、でもとても色っぽく僕を見返したのです。これはなにかあると思って、いそいそと個室に入ったところべっとり整理の血がついた暖かいナプキンが入っていました。ありがたくたん惜しんだ後に出たら、彼女はたまらない風情で僕を見ていました。