嫁と結婚するまで、何人かの女と付き合ってきた。
軽いノリで付き合ってダメになった女もいれば、今も忘れられない女もいる。
嫁の前に付き合ってた彼女は、色々と忘れられないことがある。
まず、俺の一目惚れだったことと、意を決して告白したら相思相愛で感動したこと。
それからセックスで、初めて中出ししたのも彼女だった。
それまでの元カノたちは、基本ゴム無しNGで、中には安全日だけ生OKだけど、中出しはNG。
でも、彼女は「愛してるから」と毎回生OK、もちろん外出し。
ある日、お互い裸でベッドで抱き合い、その後チンポとマンコを弄りっこしていると、彼女が、
「今日から安全日なんだよ。だから、中に欲しいんだ・・・」
と潤んだ目で言ってきた。
初めての中出しの期待にチンポはギンギン、彼女がいきなり跨ってきて、
「硬い!すごく良いところに当たるぅ・・・」
というから下から突き上げた。
小柄な彼女は弾むようで、もう狂ったように感じて、
「もうダメ・・・」
と俺の上に倒れてきた。
それから正常位になって、我を忘れて腰を振ったら、彼女は唸りながら仰け反り、
「そのまま中でイッて!・・・中にちょうだーい!」
と言われて、我慢できずにそのまま中出し。
大丈夫かな?という気持ちと、強烈な快感、好きな女の子のマンコに中出しって、感動した。
彼女を見ると、目を閉じて完全にイッてた。
中出しも初めてだったけど、女の子がイッたのを見たのも初めてだった。
チンポを抜くと、マンコから俺の精液がトロ~って出てくるのが見えて、中に出したという実感を感じた。
彼女とは、結婚するつもりで付き合ってた。
でも、付き合ってもうすぐ2年という頃、急にお互いが冷めだした。
一緒に居るのが当たり前になって、愛を与え合っていたのに、いつしか愛を求め合うようになり、現状が不満になっていった。
愛し合う女がいて、中出しさせてくれる女がいて、とても幸せだったのに、マンネリになってしまって幸せに気付けなかった。
ある日、セックスが終わった後、雰囲気がドッチラケだった。
「俺たちもう・・・」
「そうね、終わりみたいね・・・」
ラブホを出て、
「お前、元気でな。困ったことがあったらメールしろよ。」
「ええ、ありがとう。別れても私たちは親友だね・・・さよなら。あなたも元気でね。」
「ああ、さよなら・・・」
と涙もなくあっさりと円満に別れた。
その後、一度も連絡することも、連絡が来ることもなかった。
別れた俺と彼女は、親友にさえなれなかった。
そして、失ったものの大切さの喪失感が、後からジワジワ襲ってきた。
でも、親友としての彼女ではイヤだから、連絡できななかった。
その後、嫁と巡り合い、あれよあれよと事が進み、初セックスから1年後には結婚していた。
多分、嫁とは縁があったんだと思う。
そんな嫁は、結婚するまで生NGだったが、結婚してからはずっと生で、安全日は中出しだ。
嫁とは、大恋愛じゃなかったけど、一緒に居たいと心から思った。
それでも、心の片隅に彼女がまだ残っていた。
今、どこで何してるのか、誰と一緒に居るのか、幸せなのか・・・彼女を想った。
妻子持ちの男が、昔の彼女にしてあげられる事は何もない。
ただ彼女のことを心の中で想い、彼女の幸せを祈るのみだ。
そして、今一緒に居る嫁を大切にする事だ。
長い結婚生活、当然、不満もあろう。
だが、俺には、一度彼女を失って、その大切さに気付き、喪失感と戦った経験がある。
だから、失って気づく前に、平凡で何気ない日々と、待っていてくれる人を大切にしたい。
彼女とは、共に歩めなかったのだから、縁がなかった人なんだろう。
嫁とは縁があったわけだから、今はもうおばちゃんだけど、繋いだ手は絶対に離さない。
そして、それを教えてくれた彼女に感謝しながら、彼女の幸せを祈ろう。