もう、遥か遠い昔、私が初めて中出しをしたのは、大学出てUターン就職した年に付き合い始めた彼女でした。
大学時代の彼女とは、専らコンドームセックスでしたが、その彼女とはとてもいいお付き合いで、結婚も意識するほど相思相愛でした。
最初は安全日に生で外出しをしていましたが、生セックスがとても良くて、愛し合う二人が直接触れ合う歓びが嬉しくて、コンドームを使わなくなりました。
そして、大好きだった彼女とラブラブで幸せの絶頂のとき、
「そろそろ生理が来るから、そのまま中に出していいよ・・・」
と言われたのです。
生挿入で、ヌルヌル感を直接感じながら、膣壁の動きを直接感じるのを我慢する必要なく入れっぱなしで、
「ああ、出そうだ。」
「良いよ、中で出して・・・」
奥まで突っ込んで、ドクドク彼女の中に腹射しました。
初めての中出しは気持ち良かったことより、凄く嬉しかったのを覚えています。
確か、私24歳で彼女は22歳だったと思います。
その頃昭和末期でバブルが始まってて、私は、25歳の時に関連会社へ出向を命じられました。
なぜ私が?と思ったら、その関連会社は私の出身大学がある街にありました。
Uターン就職して3年、再び故郷を離れて学生時代を過ごした街へ逆戻りでした。
彼女を連れて行くことは、彼女に仕事を辞めろという事で、じゃあ、専業主婦させられるほど稼いでるかというと、まだ若くそれは無理でした。
あの街で彼女が好きな仕事が見つかるかも疑問で、泣く泣く別れました。
最後の安全日に最後の中出しセックスをして、
「これで、もう、会うのは止そう。それぞれが、それぞれの道を歩んでいこう。」
まだ携帯電話のない時代、遠距離恋愛は絶望でした。
その後、私は大学のある街に、実に10年間出向していました。
その間に私は、私の職場にバイトに来た女子大生が私の後輩だったことで仲良くなり、実家通いの子だったから卒業後も付き合いが続き、私28歳、妻25歳で結婚しました。
そしてバブルは弾け、関連会社も規模を縮小、私は10年ぶりに妻子を連れて帰郷しました。
年に何回か帰省はしていましたが、10年間留守にしてると、生活の拠点が移ると帰省中とは行動範囲が違うので、懐かしさに溢れました。
そして、帰省中には思い出さなかったのに、生活の拠点が故郷に鳴ったら、思い出すのは結婚まで考えて別れた彼女のことでした。
何気ない場所で、ふとした瞬間、思い出すのです。
この店によく二人で来たっけなあ・・・とか、この道一緒に歩いたっけなあ・・・とか、彼女との思い出が蘇るのです。
子供と一緒に夏祭りに行くと、浴衣姿の女の子見て、彼女との夏祭りを思い出してしまいます。
別れたとき、携帯電話もなかったので、ラインはおろかメールもありませんから、知っているのは彼女の家の電話番号だけです。
別れて以降、連絡は一切取っていませんでしたし、もはや、嫁いで実家にはいないでしょう。
でも、私はもう一度彼女に会うと思って生きてきました。
お互い家庭があるでしょうから、男と女として会うつもりじゃなくて、私の人生でどれだけ大切な存在だったか、感謝の気持ちを伝える為に、きっと会える日が来ると信じて生きてきました。
別れたのは昭和末期、平成では妻と巡り合い結婚、その後両親も亡くなり、令和の今、子供たちは巣立ち夫婦二人になりました。
私も定年し、今は嘱託で働いています。
その第二の勤務先に、彼女がいました・・・
実に36年ぶり、街ですれ違っただけでは、気付かなかったでしょう。
彼女から名乗られ、溢れる懐かしさに目頭が熱くなりました。
お互いの人生を語り合ったら、別れてからもお互いの存在を大切に思い、心の支えにしてきたことを知りました。
スマホを出して、笑って孫の写真を見せる彼女に、私もスマホで自分の孫の写真を見せました。
もう、男とか女とか、昔の彼女だとか、そういう気持ちはありませんでした。
懐かしい旧友に会ったような、そんな気持ちでした。
でも、昨夜、彼女との初めての中出しの夢を見たので、文章にしてみました。
ジジイの戯言、恐れ入ります。