昔は、社員旅行なるものがあって社員、パート含めて100名
近くがバスに乗って1,2泊の旅行にいった。女性の方が多い
職場だったから、大変だった。僕が入社したころは同期で入った
女性は数名しかおらず、ほとんどが年上の女性だった。社員旅行
では新人男子が年上の女性の餌食になって童貞を奪われると
聞かされていたので怖くもあり期待もあった。現場研修の時、
いろいろな職場の女性と知り合いになったが、気を許すとヤバそう
と思い、硬派を気取ってガードしていた。そんなだったので
堅物とおもわれ同期の男子の中では目立たず概して女子に人気が
なかった。そんあんで、旅行のバスの中でも宴会でもかなり浮いて
いてなじめないでいた。同期の男子の中には、中年オバサンに
気に入られ、旅行中に童貞を奪われたというのもいたが、
相手が四十半ばのオバサンとわかって気の毒に思っていた。
中高生のやりたい盛りならそれもありかと思ったが、僕には
心に決めた女性がいたのでそれはありえないことだった。
二年目の旅行までにはかなりみんなと打ち解け冗談も飛ばせる
ようになっていた。それと同時に僕も危ないおばさんたちの
狩りの対象になりつつあって、ことあるごとに、裏ビデオ貸して
やろうかとか、今度、内内で飲みに行こうよとか、夕飯食べに
おいでよと意味深に誘われるようになっていて貞操の危機
が迫っていた。そのことに気付いていろいろな場面で助けて
くれたのが同じ職場の2年先輩の女子社員の幸江さんだった。
はたして旅行のバスの中で、アブナイオバサングループに
廻りを固められ、いろいろからかわれいじくり倒されていた
旅館に着き宴会が始まる時、幸江さんが近寄ってきて言った。
「今夜は危ないから、わたしがまもるからね!、いい?」
と、そして、宴会でモリあっがてオバサンたちに捕まりそうに
なったら、とにかく席を離れるように言われたのだ。宴も盛り上がり
新人らしく酒を注いで回っていてオバサン四人組みに捕まって
しまった。酌をするどころか逆に返杯の嵐でへべれけになりそうだった。
オバサン組に酔わされてつぶれたら最後、介抱名目で連れ
だされ、四人組の部屋に連れ込まれたらおしまいだと聞いていた。
ヤバかった。ふと、振り返ると幸江さんが遠方から僕の方を
見ているのが分かった。そして、盛んに手で外へのがれろ
と合図していた。僕はおばさんたちの手を振り払い、なんとか
立ち上がって、ちょっとトイレ行ってくると言ってその場を
離れた。僕は足元がふらついていた。かなり酔ったようだ。
トイレを探しながらふらついて倒れそうになったところを
幸江さんに支えられた。「ダメじゃない。こんなに飲まされちゃ。
危ないから、お部屋のトイレにしましょ。」と幸江さんたちの
部屋に通された。その部屋で用を足し出て来ると、幸江さんは
お茶を入れてくれていた。熱いお茶がおいしかった。急に眠気が
襲って来て布団の上に倒れこんだ。ちょっと寝て目覚めた時、
幸江さんが背中を向けて同じ布団の中にいた。(続きはレスに入れるか)