高三の春だった、同じ部活の美希と一緒に、川
べりの堤防の上の道を家へ帰る途中だった。高一
から同じ合唱部で、家も市内の外れの同じ方向だ
ったので、冬や雨の日以外は、一緒に自転車で帰
ることは珍しいことではなかった。ただその日の
美希は、いつもより機嫌が悪いような、俺の話し
かけに反応がうわのそらのようで、ちょっと間合
いが悪い感じだった。
「なんか、美希、今日、変…」「そんなことな
いよ、普通! 俊樹こそ、今日やってきた一年生
の新入部員の女子を、いやらしい目で見てい
た…」「なに言ってん…俺こそ普通だ!」とはい
え、確かに、一年生の女子が挨拶をして振り返っ
たとき、スカートが翻ったのにやけに色気を感じ
たのも事実だったので、見透かされた、という思
いもあって、どぎまぎしてしまった。「俺は何も
変わってない…」
橋の近くまで来ると、美希が自転車を止めて、
堤防の斜面を橋の下に向かって歩き始めた。「ど
うしたん…?」すると美希は、「土筆(つくし)
が出ている…」としゃがんで、きれいな形のもの
を摘み始めた。「あっ、クローバーもある、四葉
のクローバー、あるかな?」美希が姿勢を変えて
かがんだとき、スカートの中のピンクのパンティ
ーがはっきり見えた。俺は「四葉のクローバーっ
て、本当に願いごとが叶うんか?」などと話をし
ながら、目は美希の股間に釘付けだった。
ナイロン地を通して初めて見る美希の「女」の
部分は、春の太陽を受けて、光っているようだっ
た。「願いごと? 叶うよ、きっと…俊樹は、何
が叶ってほしいの?」と振り返った美希の視線
と、パンティーに見とれていた俺の視線とがかち
合った。「馬鹿! 何を見てるの!?」「あ
っ!…いや、きれいだなぁって…」次の言葉は意
外なもので俺の頭はすっかり白くなってしまっ
た。「じゃあ、襲えばいいじゃない!」
俺は美希をタックルするような形で押し倒し
て、パンティーに鼻と口をつけていた。するめの
ような匂いがした。「橋の下に行こっ!」美希が
言うので俺も、堤防から見えない橋の下へついて
いった。
キスをした。イカの刺身のようだった。手でパ
ンティーの底を撫でると、その時は俺もまだ童貞
で女を知っていなかったので、自転車に乗ってい
たことから汗をかいたと思ったのだけれど、愛液
でぐっしょりだった。
「脱がしていいのか?」「待って、私も脱が
す」美希が俺のズボンを脱がせて、トランクスを
両手でそぉ~っと下ろすと、勢い良くちんちんが
飛び上がった。「良かった、元気で…私のこと嫌
いだったらどうしようと思ってたの…」「好きだ
よ、好きだよ、でも…」「大丈夫…」美希が土手
の段になっているところに腰を下ろして、M字開
脚をして手で顔を覆った。濡れたパンテチィーに
指を這わせると、にゅるんと窪みに指がはまり込
む。「んんっ…」可愛い声を美希は漏らす。「汚
れるから脱がせて…」腰を段に下ろしたまま、美
希は股間を晒しながら顔を覆っている。「美希、
見て…」俺はちんちんを美希の顔の前に立てる
と、美希はそぉ~っと指でさわる。先ばしり液が
幹を伝って糸を引く。「どうしたらいいんだろ
う…」「たぶん、ここだと思う…」立ったままの
俺のちんちんを、美希は下に向けて、自分は体を
倒して、股間の青銅色の中にピンクの襞が見えて
いる割れ目を上に向けて、俺のちんちんを導く。
むにゅっとちんちんが吸いこまれた時、「あん
っッ!」と小さく鋭い声を美希があげた。俺は、
自分が自分ではなく、何か別のものが俺の腰を揺
すっているような思いをしながら、前後に何回か
動かすと、止めようのない絶頂感に襲われた。
「あぁんっ、美希! みきっ、あおっ!」美希も
言葉にならない声を出した。
ようやく息が落ち着いて身体を離すと、美希の
身体の中心から、赤い筋と白い俺の精液が美希の
白い太股を伝ってお尻の下のスカートに垂れてい
た。ちんちんにも赤いものがついていた。
「これ、あげる、浮気したら承知しないから
ね」と言いながら美希が、濡れたパンティーを俺
の手に渡して、もう一度舌を差し入れながらキス
をした。「スカート、汚しちゃったね…」「大丈
夫、女子のスカートって結構いろんなもので汚れ
るんよ…」「ふーん?」「良かった、俊樹の最初
の女になれて…」
自転車まで戻ったけれど、美希は自転車に跨っ
た途端、すぐ下りて「痛いから乗れないわ、歩こ
っ!」俺もくすぐったくて、自転車に跨るのが難
しかった。歩いて帰る途中で、美希は、「いっぱ
い出してくれたんね…」と言いながら、ハンカチ
で腿のあたりをぬぐって、その匂いをかぎながら
「俊樹の匂い…春の匂い」とか、即興で歌いなが
ら、さっきまでとは大違いの上機嫌で家路をたど
った。
卒業して、別々の街の大学に行くまで、一緒に
帰れた日はいつでも美希とHをした。だって、パ
ンティーを俺に渡したもんだから、美希のパンテ
ィーがないって、洗濯しようとしたお母さんがす
ぐに気づいて、そして美希のスカートを見たら、
白いカパカパや血の汚れでたちまち親にばれて、
Hするなら家でしなさい、ってことになったか
ら。でも、美希の部屋で落ち着いて、気分を出し
ながらいろんな体位でHできたけれど、最初の土
筆(つくし)を摘んで、四葉のクローバーを探し
ながらのHの快感に勝るものはなかった。
あれから5年、俺は東京に就職したけど、美希
も就職先は東京…。大学ではそれぞれ別の相手が
いて、分かれた形になっていたけど、どうなるの
かな。会おうと思えば、実家が近くなもんだか
ら、会えるかもしれないけど、もう高校生の時の
ように、Hだけ楽しむってわけには行かないよ
な。