高校バレーボール活躍しうちの会社に入社してきたあゆみ。19才。
176センチ。
うちの職場に配属されきたのは、バレーボールをやめた後だった。
うちの会社のバレーボール部とあゆみの高校の進路ラインをとぎらせることはできないので、すでに古傷が限界だったが、内定を取り消すことはしなかったらしいと噂で聞いた。
バレーボール部員が主に配属されているのは伊勢原なのだが、あゆみは寮をでて、横浜の職場の近くで一人暮らししている。
体育会系で、礼儀正しく長身でかわいい。だけど仕事はまだ未熟だ。
うちのグループの庶務をしてもらっているが、なんにもわからない。
隣のグループにも新入社員の庶務担当の女がいるが、フロア全体が「あゆみちゃん」って盛り上がってる雰囲気に気に入らないのか、あゆみの手助けをしない。
残業でフロアにオレとあゆみだけの時、話を聞いてあげた。
バレーボールではいってきたけど、今は一人前になりたいと泣いた。
「ガキは飲めないからメシでもいくか?」
「はいっ!」
泣き顔だったあゆみが微笑むとこはめちゃ可愛かった。
コートとブーツが超似合うあゆみ。一緒に歩くとレースクィーンと歩いているみたいでうれしい。
会社出る前になんか香水つけてきたみたいで、その匂いだけでムラムラする。
オシャレなガラス張りで街を歩く人達がみえるお店。
「こんな都会っぽいお店はじめてです」
テーブルランプで照らされるあゆみの顔は、美人になっていた。
高校はバレーボール一筋。会社入っても寮だったので、全然でかけたりしないし、横浜で一人暮らししても、仕事疲れで寝てばかりだという。
「ちょっとうちにきてくれませんか?」
突然の誘いに、動揺。嬉しいような鼻のした伸ばさないように努力するような表情になるオレ。
「重たい棚一人じゃ動かせないんです」
残念なようなホッとしたような。
あゆみの桜木町のマンションへ。
部屋に入るなりいい女の匂いがする。
荷物があんまりない部屋。不自然な位置のベッドとタンス。
たしかにこれは使い勝手が悪い。
タンスを動かすのに引き出しを出した。
「あっ」
顔を真っ赤にするあゆみ。
レディースコミックがたくさん。
ただのマンガ雑誌という設定にして気にしない素振りをするオレ。
タンス動かして棚戻す時、「こういうの見てません」と突然言い出す。
「こういうのって?」とわざと聞いて開いてみる。