昨日はつい、中出ししてもいない経験談を話してしまった。
今日は中出しの話題。
俺の大学時代の彼女の話。
中3から高3まで付き合った彼女がいた。
その彼女とはキスとペッティングまでがいいとこだった。ウブな頃の俺。
俺が大学に通うために地元を離れ、自然消滅。
もんもんとした大学生活。
大学の体育祭の時、別の研究室の女の子たちと知り合い、その研究室とは何度
かコンパ。
その女の子たちの中に、俺と仲良く話す子が1人。
仲良くなってからは常に俺の隣に座り、自然に一緒にいる時間も増え、彼女の
部屋でキス。
「クリスマスにバージンをあげる」の約束のもと、その年のクリスマスイブに
一つになった。
入れる場所もわからずにとまどう俺、初めてのセックスにぎこちない2人。
何とか貫通を果たし、痛がる彼女をなだめつつ、しだいに激しくなる俺の腰。
何も考えられなかった。
あたたかかった。
マスターベーションとは違い、勝手が分からない。
なかなかいけない。
苦痛に歪む彼女。
初めてのセックスで、俺はいかずに終わった。
そんなことが数回。
あれはバレンタインデーから数日後、ゴムをつけてセックスした時のこと。
いつものように長い時間いけない俺、彼女はもう苦痛に顔が歪むことはない。
お互いに汗だく。
1時間以上はピストン運動を続けた頃、突然俺のモノをつつむ感触が気持ち良
くなり、射精間がこみ上げてくる。
お互いに精根尽き果てる寸前、無事ゴムの中に射精することができた。
モノを彼女から抜く。
ゴムを見る。
青ざめる俺。
「あっ、ゴム破けてる!」
飛び起きて、ゴムを見、青ざめる彼女。
お互いに危険日とかの知識もなく、妊娠を恐怖しながらも気の強い彼女。
「できたら仕方ないよ。でも、産むかどうかは悩んじゃうな」という言葉だっ
たと思う。
妊娠させてしまったら、大学をやめなかやならないかも、と悩む大学1年の
俺。
生理が来るまではドキドキと後悔の日々だったが、無事生理が来た。
それからは2人ともセックスに目覚め、生理以外はセックスに溺れる日々。
安全日の知識も得、危険日周辺以外はお互いに納得の中出し。
危険日もゴムを使わなくなった。
お互いに、生でセックスすることの気持ちよさに負けていた。
1日に7回中出しした日もあった。猿だった。
全ての失敗は、俺たちが付き合っていることを周囲に内緒にしていたこと。
別に話すことでもないかと誰にも話さないでいた。
2年の夏のある日、俺の研究室で先輩同士が女話をしていた。
お互いに大学の中の女歴を語り合っていた。
俺は静かに話を聞いていた。
その片方の先輩がつい先週、俺の彼女とホテルに行ったと話し始めた。
信じたくなかった。
嘘つきな先輩だと、軽く思っていた。
しかし、聞きたくない話がどんどん広がる。
彼女の乳首のこと、下の毛が薄いこと、クンニに弱くてすぐにいってしまうこ
と。
どう聞いても彼女とセックスしたとしか考えられない。
「彼氏がいるから一回だけって言われたけど、抜かず2発したぞ。中出しで」
彼女と先輩は同じサークル。
彼女を狙っていた先輩は、酔った彼女を送ることにして無理矢理ホテルに連れ
込み、無理矢理下半身を触り、触られたら弱い彼女をいたぶり、セックスに持
ち込んだわけだ。
「一回目は少し嫌がってたけど、二回目は『いっちゃう』って叫んでたぞ」
聞きたくない、死んでしまいたい。
その夜彼女から電話が来る。
いつもなら連絡もせずに俺が彼女の部屋に行くのに、なかなか来なくて電話を
よこした。
声が出ない俺。
「話がある」
彼女の家に向かう。
笑顔の彼女と向き合った時、堪えていた涙が溢れ出た。
「先輩としたんだろ?」
ひきつる彼女。
何も答えずにうつむき、そのまま無言で。
何分、いや、何十分そうしていただろう。
言葉も出せず、責める力もなくしていた俺は、そのまま彼女の家を静かに出
た。
彼女とずっと一緒にいたかった。
彼女の笑顔をずっと見ていたかった。
でも、もう彼女は俺に笑顔を見せる勇気はないだろう。
俺は、彼女を正面から見ることはできないだろう。
それっきり、はっきりと別れも告げず、俺たちは今まで会話をしたことはな
い。
酒をあびる毎日だった。
合コンに顔を出して寂しさを紛らわせた。
酔っては、その時に知り合った女の子たちとセックスに明け暮れる日々。
でも、抱いても抱いても、心は何年も晴れることはなかった。
あの彼女は俺と同じ歳だから、すでに四十を過ぎた。
大学の卒業生の住所録が毎年届くが、彼女は今でも独身。
大学時代と卒業後の彼女の消息をたまに聞くことがあったが、俺と別れてから
誰かと付き合ったとは聞いていない。
あんなことがなければ、彼女と幸せな家庭を築いていたかもしれない。
テレクラにもはまらなかったかもしれない。
今となっては過去の話。