まえがき
今全てを描き終わり、そして考えています。
なぜ俺は、以前から夏シリーズを描いていたにも関わらず、「これから皆さんにお伝えする話」の部分だけ見事に記憶から欠落していたのか。
なぜ、リゾートバイトの話をしなければ思い出せなかったのか?
もしかすると俺は、、あまりに下劣極まりないこの記憶を簡単には思い出せない脳の奥深くに封印していたのかもしれない。
バイトを飛ぶ。
まだ薄暗い朝の5時、自分の荷物をカバンにまとめる。最低限のマナーとして出来る限り部屋を掃除し、逃げるように俺は始発の有馬温泉駅まで急いでいた。
たかがバイト一人が飛んだくらいで社員が追いかけてくる事もなかろう。だが俺は何度も何度も後ろを振り返り、肩に食い込む重い荷物を持って駅までは駆けていた。
それから有馬温泉駅に到着。そして電車に乗り目指していた新幹線の新神戸駅まで辿り着くとやっと胸を撫で下ろしたんだ。
須藤(ふー。ここまでくれば大丈夫だろう)
たが、今頃、温泉旅館では俺がいなくなったと騒いでいるだろう。そして緊急連絡先に指定していた実家へ連絡されてるに違いない。
出発の際、親から「リゾートバイトで稼いでくるから!」と当面の運転資金のために2万円を借りて出た事を思い出すと、嫌になってケツ割って帰ってきました。どのツラ下げて帰れるだろうか。
結局、俺は帰っても親に怒られるだけだし、帰ってもする事もない。そのまま実家には帰らずに一人暮らししている親友「ユースケ」のところに駆け込んだんだ。
ユースケ「バイト飛んできたのか?笑」
須藤「そうなんよ。だから夏休み終わるまでの3週間泊めてくんない?」
ユースケ「まぁいいけど、俺もオンナと同棲してるからなぁ、、オンナが何と言うか。聞いてみるわ」
須藤「わかった。彼女さんが無理というなら諦めるわ」
すると、ユースケの彼女は割と理解のあるタイプで、、「3週間でしょ?泊めてあげたら?なんか楽しそうじゃん♪」と快い返事をもらったのだ。
ではここでユースケとその彼女、「莉乃」のスペックを書いていこうか。
ユースケは俺と高校の時の同級生。高校卒業後、俺の地元とは隣の県で大学生をしている。いわゆる一人暮らしってヤツだった。
莉乃はそのユースケの彼女。同じ大学で知り合ったサークル仲間であり年齢はユースケと俺より1歳年上。
見た目はいわゆるギャル系であった。
莉乃を思い起こして何をイメージするかといえば、茶髪、カラコン、つけまつ毛、少し小麦色に焼けた肌、露出の高い格好、カカトの高いサンダル。
とはいっても、ギャルといえばヤリマンというイメージ通りの子ではなく、、割と純粋で純情であったことは強く、強く記しておきたい。
それから俺とユースケと莉乃の3人でのワンルームマンションでの共同生活がはじまった。
俺たちは「夏休みも残り3週間たのしもうぜ!」と昼間はゲームをして盛り上がり、夕方からは酒をのんでワイワイと過ごしていった。この頃の若さの盛り上がりを今、再現しろと言われても不可能であろう。この頃はとにかく楽しかった。
だが、、、。「若者」「男女」「酒」が組み合わさるとどうなるであろうか?
突然、、その展開はやってきた。
俺は酒が弱いので、ある程度飲んで酔うとすぐにダウンしてしまうのだが、、俺がユースケの部屋の中の俺の場所(といっても部屋の隅っこに布団をひいているだけ)で酔い潰れて寝ていると、やっぱ若さもあって彼ら、、やつら始めちゃったんだよな笑
莉乃「ダメだって、、、」
ユースケ「大丈夫だって。昔から須藤は酒入ったら絶対起きないから」
たしかに俺は酒が入ったら完全にダウンする事が多い。だが、「それも日による」のである。
いくら楽しい時間を過ごしてるからとはいえ、ケータイの中の温泉旅館と母親からの無数の着信履歴で心から安眠できるような精神状況ではなかったんだ。
きっとユースケは俺がきた事でエッチな事をする機会がめっぽう減ってしまったのだろう。
そんな邪魔者である俺が酒を飲んで意識を消失し、空気同然となった今だからこそ莉乃とヤリたくなったのは疑いようがない。
では俺はどうするべきか?そう。そのまま寝たふりをしてあげるべきなのだと思った。
互いに何も隔てる物もないワンルームマンション。エアコンをかけた涼しい室内で夏用の薄手のタオルケットのみで体を隠す二人。流行りの音楽だけが小音量でかけられていた。
だがタオルケット一枚では彼らの身体の全ての部位を隠し通すのは物理的に無理があった。
きっと彼らは普段は隠す事なくヤッているのだろう。だが今は意識を失い呼吸と鼓動を繰り返すだけの単なる肉塊となった俺に気を使ってるのか、なけなしのタオルケットで身体を隠すのが精一杯なのである。
同然、俺は寝ているフリをしながら頭から被った自分のタオルケットの中に小さな空洞、つまり覗き穴を開けて俺は二人の動きの全てを観察していた。
彼ら二人の動きの中で、、(今は安心して覗ける展開!)とか(もうすぐ顔を出す可能性があるから覗き穴を閉じる!)みたいな動きの流れがよく汲み取れた。
その流れの中で兎に角エロかったのは、、まさに頭隠して尻隠さず。莉乃がタオルケットを被りユースケのモノをフェラしているとき、四つん這いになったデニミニスカートから青い生地に赤のハイビスカスの派手なパンツが丸見えになっていた事である。
莉乃は万が一、(もし見られていたら、、、!)と不安が頭をよぎるのだろう。何度もデニミニを下に引っ張ってはパンツを隠そうと努力していたが、そんな健気な努力は虚しくデニミニの短さによってパンツは常に丸出しになっていた。
そして男という生き物は、フェラをされていたら今度はシックスナインをしたくなる生き物なのだと思う。ユースケもそうだった。
俺は(そろそろシックスナイン始めそうだな)と彼らの動きを予知し、覗き穴をいったん塞いで引き続き寝ているフリを続行した。
そして彼らのゴソゴソとした動きが落ち着いたところでもう一度、覗き穴を再開通させてみてみると、案の定よつんばいになった莉乃の股間にはユースケの頭の渦巻きが見えたんだ。
莉乃はすでにパンツは脱がされていた。ユースケは俺が見ているとも知らず莉乃のアソコを舐めたりクリを触ったり中に指を入れたりしてとしていた。
俺も覚ましてこのまま3P突入、、、!したい気持ちは山々ではあるがそれは現実的ではないだろう。もしそうでなかった場合、人間関係が崩壊してしまう可能性もある。そのまま俺は寝たふりを続けたんだ。
そして彼らは俺を刺激すまいと、、喘ぎ声すらあげずに挿入行為を完了させ、、二人でシャワーへと入って行った。
ユースケと莉乃がいた布団の近辺にはユースケの衣類や莉乃の下着が散乱しており、俺は(シャワーの音がしている間は安全だろう)と莉乃のハイビスカスの派手なギャルパンツを使い、その場で果てる事になった。もちろん莉乃のパンツも「雅」のものと同じ香りがしており、、同じ黄色い絵が描かれていた。
その日以来、「須藤は酒を飲めば本当に寝てしまう」との悪い学習を二人がしてしまったんだと思う。
それから寝ている(フリ)をしている俺の隣で彼らが絡み合う回数が極端に増えて行ったんだ。
流石に全裸になる事は終始なかったが、薄手のタオルケットは途中から使わなくなっていた。
むしろ彼らこそ「ツレが寝ている目の前で」といった特殊設定に興奮しているんじゃないか?そんな風にも解釈できた。
すると何よりも性衝動のストレスで俺自身の精神が崩壊していくのである。
どれだけ酒を飲んだら意識を失う。という設定にも限界がある。
そしてとうとう俺は莉乃に対して迫っていくのであった。
つづく