きっかけは、よくあるSNSでした。退屈だった事もあり、何人かとメッセージのやり取りをしていたんですが、返信の早い年齢不詳の女性と仲良くなり、半月もするとライン交換をして、やり取りを始めました。
内容は、日常の事や飲食店の話。家庭の愚痴なんかも聞いて、少しずつ仲良くなれていたと思う。
SNSから半月でラインになり、更に1ヶ月程経つと会いたいと言い出しました。
愚痴を聞いた限りでは既婚者みたいだし、歳上みたいだから、正直面倒だと思う気持ちの方が大きかったです。なので、ダラダラと先延ばしに。
向こうが会いたいと言い出してから、更に半月経つと写真が送られてくる様になりました。
最初は、少し捲れたスカートのパンスト脚に犬を乗せて、ペット自慢と言っていました。
次の写真は、服を買ったと家の姿見で首下からの全身写真。でも、その後ろには紫や黒の下着が干してあるのが写ってる。
偶然か、ただの天然かと気にしない様にしてたのですが、次に送られてきたのは、新しい下着を買ったと言って、自称Eカップの紫のブラを着けた写真と、パンティとガーターベルトの写真をそれぞれ送られて来ました。
その写真がエロくて、もっと見たいとオネダリして、数枚で追加の際どい写真を貰いましたが、下着の中は『会った時にね』と見せてもらえなかった。
逆に俺の欲求が募る一方で、何度もお願いしても、それ以降は写真を送ってくる事がなくなり寂しく思っていると、『来週に会えないかな?』とオフショルのニット、タイトスカート、黒いがらくたパンスト姿の写真と、前に見た紫の下着姿の写真2枚が添付されている。
我慢が出来なくなった俺は、場所と時間を伝えて会う事にした。
当日は、雨降りで人気も少なかった。
たまたま待ち合わせ場所に決めたのは、スーパーの立体駐車場。
少し早めに決めておいた隅のカート置き場の傍でケータイを弄っていると、白のベンツが横付けされる。
『お待たせ。のって。』と窓から顔を出したのは、サングラスにマスク姿。どんな顔をしているのか分からない。でも、慌てた様子に俺も浮き足だったのか、何も考えられずに車に乗り込む。
『どこで見られるか分からないから。急かせてゴメンね。』と言いながら、車を走らせたのは、待ち合わせ場所の近くのラブホ。
『あれっ?あれっ?』と言いながら、慣れない様子でガレージタイプの駐車場に車を停めると大きく息を吸って、覚悟を決めた様に見えた。