19歳の会社員です。
去年、初めての彼女が出来たのですが、1ヶ月で破局。昔から、うまく女性と付き合えないんです。けど仕事柄、おばさん相手にはなんともないのですが…。
彼女と別れて1週間くらいたった頃、家に帰ると、お向かいのおばさんが道路に水打ちをしていました。昔から見ているいつもの光景です。しかし、今日は違いました。『あのおばさんで、何とかならないか?』と不思議な感情が芽生えたのです。
おばさんの名前は合田さん。65歳くらいで、旦那さんは3年くらい前に病死。息子さんは一流企業に入り県外へ、娘さんは離れた町に家庭を持って、今ではおばさんは独り暮らしな訳です。
少しずつ、アタックを開始してみます。帰宅すると、おばさんは家の前の小さなスペースに花壇があるのですが、水をまいていました。『だだいまぁ~。』と声をかけます。『おかえり~、いま帰ったんな?』と昔からのあいさつです。普段であれば、これで終わりなのですが今日は違いました。『今日、暑かったねぇ。』などと話を続けます。おばさんも、あら?と普段と違うなぁ~って顔をしていました。こんな日が何日も続きまして、おばさんも僕に気を許すようになります。『よし君、電球替えてくれん?』『物干しが外れそうなの。固定してくれん?』といろいろ頼まれるようにもなり、4ヶ月もしますと夕御飯をごちそうになる仲にまでなっていました。この時点でも、おばさんにその気はなかったでしょうが。
ある日曜日。朝から大型スーパーに向かって車を走らせます。助手席には合田のおばさんが座っています。免許のないおばさんは、普段は近くの小さいスーパーにしか行かないのですが、どうしても半年に1回くらいは大型のスーパーに行く必要があるので、前の日に僕が誘ったのです。気分は初デートです。普段はだらしのない格好の合田さんですが、今日は違いました。