中学生の頃、生まれて初めて好きになった女の子はクラスで一番のデブでした。(と言ってもちょっとぽっちゃり程度)あだ名はデブで丸いからデブまる子。優しい子で俺は可愛いなって思ってた。
中2の時にまる子が俺を好きだと噂になった。はやし立てる友人達につい「あんなデブ好きでも何でもねぇよ!」と本人の前で言ってしまった。まる子は泣きながら教室を出て行った。
それからまる子は俺を避けるようになってしまった。俺は自分がからかわれるのが嫌で好きな女の子を傷付けてしまった事を後悔した。
高校は別々でまる子とは会えないまま俺は県内の大学に進学した。その間に何人かに告白されたけど、まる子の事が忘れられなくて付き合う気にはなれなかった。
成人式でまる子と再会した。まる子は更に太っていて、友人達は「まる子、相変わらずデカいな」と笑っていたが俺はドキドキしていた。
成人式後に飲み会があり、まる子とトイレ前で鉢合わせになった。チャンスだと思った俺は中学の頃の事を謝り「実はあの頃から今でも好きなんだ」と言うとまる子はボロボロ泣き出し「私もずっと大輝君の事が好きだよ。でもコレって嘘だよね?何回かやられた事あるからわかるよ?ドッキリとか罰ゲームなら止めて!」って。
「嘘じゃない!」って言っても泣いて逃げようとするまる子に俺はキスをした。