最初は文章の長さから考えれば小説掲示板に投稿しようかと思いました。ですが、この話のテーマは変態っていっていいのか、、、「常軌を逸した」というべきものでもあったのでコチラの掲示板に投稿致しました。長文苦手な方はスルーしてくださればと思います。
えーと、まず初めに自己紹介がてらこの話のあらすじから話していこうと思うのですが、筆者、なにぶん2チャンネル系のオカルト板や怪談朗読なんかに縁があったものですから、文章の書き方がやや怪談風になってしまったらご容赦ください。なるべきそうならないよう自然体で書いていこうと努力はします。またこの先、一人称は「俺」で進めていく予定ですし、読んでくださる皆さんにもタメ口調になると思いますが、そのほうが書きやすいのでご理解いただければと思います。
これは俺が実際に体験した、「常軌を逸した女性」とのあれこれ。という話。
今から1年前の話。細かいとこまで書けないが、俺はある電化製品のプリント基板を製造する工場で働いていた。当時の年齢が35歳で入社したのが6年前。(なので今は36)いちおう正社員待遇で働いていた。工場内での職種は資材管理部という、工場内で使うあらゆる資材を管理している部署っていったらいいのかな。まーそんなとこだった。
そしてこの話の、「常軌を逸した女性」としてこれから書いていこうとおもう、森本カヨ(当時27)という人物も、ちょうど俺と同じ6年前の同じ時期に中途入社したんだよね。
俺のほうがいちおう数か月だけ先輩。そして森本が配属されたのは「製造部」っていう部署だった。製造工場で働いた経験のある人ならイメージしやすいと思うけど、ひたすら同じ場所に立って部品を組み立てて、それから検査、そして出荷。を一日中くりかえす部署の事だった。いわゆるライン作業っていうやつだ。
そんな森本はいい意味でも悪い意味でも、目立ちやすいタイプの子だったんだ。その理由は、フツーに可愛いから。といっても工場勤務なのでファッションとか髪型とかいうのではなく、もし、この子にキャバクラドレス着せて、髪の毛も水商売風にいじったら普通に店で働けるだろうな。っていう感じだったんだ。
とはいっても何百人単位での労働者がいる工場の仕事で、他部署にいる俺がわざわざ製造部の森本と何かどうとかいうことはなく、正直、、俺は無関心だった。
それから3年くらい経過した頃だったかな。森本が常軌を逸した振る舞いをし始めたのが。
なにが変わったのかといえば、まず外見?そういうものが変化してきたんだよ。そもそも工場勤務なんて客商売じゃないからある程度茶髪とかピアスっていうのは許容範囲だった。だけど森本の髪型っていうのかな、髪型自体は普通のショートのボブなんだけど、色が「青」なんすよ。。
なんていうのか、いったん全部白に色を脱色して、そこからメッシュみたいに青く染めた部分があったりというか。よく大阪の心斎橋とかでいるとおもうんだけど、赤と黒のボーダー柄のニーハイはいて、レザーの黒靴はいて、ゴスロリ系っていうの?ヒラヒラしたミニスカートのメイドドレスみたいな感じのファッション。いきなり、、森本はそんな系になっていったんだよね。
仕事中の作業着も、正しい作業着の着用でいえば、会社指定のデッキシューズをはき、紺色の作業着上下を襟元までボタンを閉め、指定の帽子を着用する。これが正規の服務規程だった。
だが当時の森本は、腕は袖まくり。作業着のジャケットのボタンは前は全部開けて、中は黒のタンクトップみたいなので胸の谷間が見えるか見えないか、みたいな感じの服をきていた。作業着ズボンも規定のものではなく、ただ色が同じ紺色というだけでスキニージーンズみたいなの履いていたし、靴もかかとを踏みつぶされたデッキシューズだった。
やってる事はまるで、変形学ランを着て調子こいてる中学生。
さらに言うなら後で知った事なんだけど、整形もしているっていうし、歯に小悪魔みたいな八重歯もつけたりして片方の耳に5コくらいピアスの穴もあけたりしだしたんだ。
いったい何があった?
まぁもともとが普通に可愛い子だったものだから別に似合わないっていう訳ではないんだけど、正直に言えば入社1年目でその格好で仕事に来ていたら、きっと解雇されていたと思う。
解雇されない理由としては、森本が製造部の中でダントツ一位の生産数を打ち出せる奴だったという事が大きいと思う。森本のすごいところは検査段階でのエラーコードを全部まる暗記していて、すぐにエラー処理が出来るっていう点が、結果として生産数につながっていたというか。野球で例えたら1シーズンでそこそこのバッターでも30本塁打っていうとこだけど、森本だけは40本以上打ってたというのかな。そんな感じ。ま、仕事の話はこれくらいでいいかw
そもそもなんだけど、もとは普通の工場勤務には珍しい、若い、カワイイ、愛想がいいの三拍子がそろった森本なんだけど、そんな森本が常軌を逸し始めたのには理由があったんだ。それは4年付き合っていた彼氏に1年近く二股をされており、結果・・・相手は森本とは別の女を選んだ。・・・と皆がそう言っていた。
所詮、人の心の中なんで推測にしか過ぎないんだけど、きっとその彼氏から裏切られて最悪の結果となったことが、森本の精神に異常をきたし、辛い現実から逃避をする意味で「常軌を逸した振る舞い」をするようになったんじゃないかな。なんて勝手に思っている。
さらに2年が経過した。やっと今から1年前の話に突入したいと思う。
入社してからその時で5年目。それまで一切!なんの関わりもなかった俺と森本なんだけど、1年前の忘年会でたまたま隣の席に座ったことがきっかけで、俺と森本が急接近していったんだ。
最初は飲みの席で仕事の話とか、まー森本の変わった風貌の話とかそういう系の話をし、それから程なくして帰りの送迎バスの中で偶然、同じ便になり・・。
結果、なんか森本のほうから「飲み行こうよ。いろいろ愚痴きいてほしいし。同期みたいな存在って製造部にいないからさぁ」なんて言ってきたんだよね。
俺も「うん、いいぞー」って感じで仕事帰りにそのまま、奇抜な恰好の森本を連れて飲みにいったんですわ。そして連絡先を交換し、「またなんかあったら言って来いよー」なんて挨拶してその日は別れたんだけど、、それからなんだ。森本のメール攻撃が始まったのが。
「今日、久しぶりに地元の友達と〇〇いったわー。めちゃ面白かった。そっちは何してるん?」
といった具合に、聞いてもないのにその日の活動報告をしてきて、最後に俺が今なにをしてるか聞いてくる。それがいつものパターンだった。
俺も最初は相手にしていたんだけど、こっちが返事したら1分以内に次のメールが入ってきてキリがないんだよね。で、「そろそろ風呂入るわー」とか「メシくうわー」とかいって無理やり話を中断しなければ、延々とメールをよこしてくるんだよ。
正直、、普通ではないな、、コイツ。とは思っていた。が、そんな相手にいきなり言われたのが・・・。
「メールでゴメンw ほんとは顔みて直接いおうと思ってたんだけど、、、なかなか時間も合わないからメールでいうね♪ 単刀直入に言いますw 私と付き合ってくれませんか? いろいろ話して楽しいし、同じ仕事もしているし、これからも〇〇と話せたらいろいろ励みになるなーなんて勝手に思っちゃったりして♪ (中略)じゃ、、返事まってるね。」
このメールが来た時ほど、俺の中に矛盾した気持ちが同時に現れた事はなかった。
確かに文面からみたら、こんなメールもらって喜ばない男もいないんじゃないかと思う。それに森本は、どれだけ奇抜な格好をしているといってもベースとなる部分は平均女性より上のルックスを持っている。
が・・・。
社会人で27にもなる女が、ちょっと知り合って飲みにいっただけの男に対して「付き合って」と平然と言ってくる事自体が、俺には理解できなかった。なんというか、正直にその時に描いたイメージを言うと、ヤリマン? メンヘラ? 男日照り? こんな手口でいつも男漁りしてるの?そういったネガティブなイメージも同時に抱いてしまったんだ。
それに付き合ったとしても、俺は今までこの会社で真面目にやってきたつもりだった。工場では管理職としての立場もある。それがいきなり、工場内でも(仕事はできても)素行に問題のある従業員の筆頭格みたいな森本という女と、社内恋愛なんかしたら周囲はどうとらえてくるだろうか。
結局、「お気持ちありがとうw でも改めて返事させてw 今、東京からツレが泊まりにきててすぐ返事できる状況じゃない>< 」(もちろん嘘)と答え、すこし考えてみる事にしたんだ。
もちろんその日から森本のメール攻撃はやんで静かになったんだけど、俺の中に森本という人物の存在がどうも深層心理の中で意識するようになってしまったんだ。
いつもなら製造部の横を通り過ぎる時なんて何も気にしてなかったのに(今日は森本いるのかな)なんて確認してみたり。
また工場内で森本を見かけたときに、思わず・・・(付き合ったらこの顔にフェラしてもらえて、この胸をさわりたくって、この下半身に入れるモノ入れれるんだ・・・)っていう誘惑に駆られたりもした。彼女いない歴5年の俺に、森本のカラダという誘惑は強かった。
結果・・・俺は「この前の話なんだけど、、色々考えてみた結果、、とりあえず社内恋愛っていうのは色々問題があるので、、周囲には内緒で付き合うっていうのならok」と答えたんだ。すると森本は「うんw わかってる>< あの会社、すぐなんでもかんでも人の話を背びれ尾ひれつけて噂するから>< 内緒のほうが私もいいと思ってる!」
そんな感じで、俺と森本が付き合うという状況になったんだよ。
だが、俺はまだ森本が「常軌を逸した変態女」であることはまだこの段階で気が付いていなかった。
続く。