私とゆう女性は特に性に関心のない環境で育ちました。
先代から続く慣し、長女としての責任。
両親から求められたのは当たり障りのない学校生活、どこにでもある友人たちとの交遊風景。
ですので初めて男性との交際をしたときも周囲の友人との会話や情報を鵜呑みにしておりました。淡白な性行為での満足感。
婚約するまでに至った男性は3人目の交際相手でした。
お互い貴重な時間を提供しては愛し合う喜びを知りました。
ですが
…現実は違いました。
私の知る”喜び”が”悦び”に変わった瞬間。
…
……
主にお声がけ頂いたのは新宿の東口でした。
「婚約も破棄した。今までとは違った人生、違った女性として生きてみよう。」
こんなことを考えていたような気がします。
私の足は繁華街として有名な歌舞伎町がある新宿に向いていました。
今までの自分と決別出来るように繁華街に適したようなファッションを探していたのです。
ですが、どんなお店でどんな服を購入すればいいのかまったく知識を仕込んでいなかった。
「もう少し勉強はしとくべきだったかな、休みなのに時間がもたいないかも」
と思ったその次の瞬間です。
「少しお話しませんか?」
見知らぬ男性から声をかけられます。
これが現在の主様との出会いでした。
関東での生活は長かったものの、都内しか知らなかった私に主さまは
「ふーん、そーなんだ。せっかくこっちにいるならデートスポットくらい行かないともったいないですよ」
とおっしゃってくださいました。そして時間があるなら神奈川の横浜に行ってみようとの提案。
意識はしていたものの今まで訪れることがなかった土地、横浜。
元カレも連れて行ってくれたことなどなかった私は、二つ返事で了承しました。
関東に来て初めての海、初めての本格中華料理、初めて都内以外で素敵なスポットを紹介して頂いた。
どこに連れていかれても新鮮味がありました。
異国情緒のある待ちを歩いたり、船に乗ったり。
元カレのことなど何の未練も残らないくらい心の底から楽しかった。
一通り横浜の名スポットを案内してくれた主が新たな提案をしてきます。
私は胸躍りました。
他にどんな素敵な場所があるんだろう?と。
主のエスコートを信用して乗ったタクシーの到着場所。
そこは横浜の闇が凝縮されたような繁華街でした。
先ほどまで目にしてきた港の美しさ等はまったく無縁の景色でした。
好色を放つネオンの眩しさ、ペンキが乾ききった寂れた看板、どこかしら品のない女性達が佇む商店街…
ですが、私はこの時点で主様の虜になっていたのでしょう。
抗って夢が崩れてしまうよりはこの男性に自身を委ねてみようと思ったのです。
この人に見放されたら夢が覚めてしまうかも…そう思った数分後。
私は人生で初めてのビデオボックスなる場所へ足を踏み入れていました。
エレベーターを降り、ドアを開けると
「いらっしゃいませ!」
と威勢のいい接客が歓迎してくれました。
店内にはよれたスーツにどこかしらくたびれた表情の男性や、スウェット姿の男性ばかり。
女性は私しかおりませんでした。
さきほどのロマンなどアッとゆう間に消されてしまった私はとたんに不安に襲われました。
このまま帰ってしまいたい私と
このまま新世界を見てみたいとゆう2人の私。
ですが私は2人目の自分を選択したのです。
主の言うがままお部屋に入ります。
順番にシャワー券を買ってお店にはこっそりと一緒にシャワーを浴びました。
主と予め購入しておいた簡素な衣服に着替え再びお部屋に戻りました。
そして、そこで観る卑猥な映像の数々。
衝撃でした。
こんなことをしている男女がいるなんて想像もしていなかったから。
性交は膣のみで行うものだと思っていました。
膣とは指や殿方のアソコのみを受け入れるものだとも。
生殖器や肛門はこんなにも拡がるものなのか。
自分が出したことのないような太さの便を脱糞をしながら恍惚の表情を浮かべるモニター越しの女性。
多数の殿方の肉竿を一手に扱う女性。
他にもいろいろと鑑賞しましたが、自分の世界が崩壊した瞬間でした。
そして次の刹那
…私にも出来るのだろうか…?
こんな感情を抱いていたのです。
続きます。