長い時間だったとは思いませんが、恍惚としてしゃがみ込んでいる私に背後から男性の声が聞こえました。
「大丈夫ですか?」
よろめく足取りで立ち上がった私は…
「ごめんなさい…お気遣い…ありがとうございます…」
と口にするのがやっとでした…
男性は訝しげな表情で私を見ていました。
陶然である事は私が一番よく知っていました。
高揚した顔色で虚ろな目をし、口は半開き状態…誰が見ても正常ではなく、男性から見れば、その表情は、男女の性の営みの後に女性が覗かせるそれ以外の何物でもなかった筈です。
「失礼します…」
軽く会釈し、男性に背を向け、その場をゆっくりと去りました…下半身に力が入らなかった事もありましたが、意図してゆっくりと…阿多かも、お尻の恥ずかしい染みを見せ付けるかのように…強いては、その染みができた訳を相手に気付かせるように…
興奮し息も荒く、時折、ヨロけながら、オシッコを漏らしさ迷うように歩く私…
雨が降っていなければ、私が歩いた後には、滴り落ちたオシッコの跡が点々と残っていたに違いありません…
暫く歩き、排泄頻度の落ちたオシッコの為、水分を求め、雨にも濡れて差ほど目立たなくなったとは言え、まだありありと付いたお尻の染みを気にも止めず、コンビニに入りました。
店内にはお客さんが、五人程、カウンターには、店員の男の子と女の子が一人ずつ…
入口を入り、店内の中の一人でも良い…誰か気付いて…!そう心で呟きつつ、見せ付けるように腰を振り、カウンターの前を通り、飲料水の棚へ…
別段、水分であれば何でも良かったのですが、迷っているそぶりで、ショーケースの前をウロウロし、時折、前屈みになったりしながら、お尻に目が行くように誘いました。
そして、お茶の1Lのペットボトルを手にした瞬間、尿意がきました…
悟られないように辺りに目をやるとレジには、お客さんが二人会計中、本棚では二人が立ち読みをしており、私が入って来た時より一人減っていました。
一大決心をした私は、その場で漏らしてしまったのです…
外とは違い、他人の敷地内しかも、お店の中…漏らしてしまえば、床に滴どころか、小さい水溜まりを作ってしまいかねない…もし見つかったら…その場を見つからずとも、床のオシッコの水溜まりに気付いた店員が防犯ビデオを確認し通報されるかも…
様々な最悪の事態が頭の中を駆け回りましたが、それをも打ち消してしまう衝動が私を包み込みました。
…ファ、アァァァ、、、、ァ…
飲料水のショーケースの前…二本の脚を温かいオシッコが伝い流れてゆきました…太腿から膝、ふくらはぎの内側を通り、くるぶしを越え爪先へ…
履いていたハイヒールの踵と爪先部分から床へ流れ落ち、予想通り、小さな水溜まりが…
「ありがとうございましたぁ~!」
一つの壁を越えたような達成感と少なからず達してしまったけだるさで、呆然としてしまっていた私は、店員の声で我に還り、レジに直行し店を後にしました。
続く