アルコール類や、食料品を買って、3人が戻り、女性陣は料理に取りかかっていた。
私は一人、リビングでテレビを見ながら、ビールをのんでいる。
女性陣が、代わる代わる相手をしてくれて、ついつい飲み過ぎて、何時の間にか、深い眠りに…
物音と、喉の渇きで目を覚ますと、暗いリビングで誰の気配もない…
あれ~と思いながら、時間を確認すると、11時55分を過ぎていた。
(そっかぁ、初詣にいったんだぁ)そう思いながら、キッチンで、冷たいお茶で喉を潤し、ぼーっとしていると…
『10、9、8、7…』
カウントダウンの声がしてくる。
どうやら、応接室からであった。
そうかぁ~と思い、カウントダウンが終わる前に、応接室の前に立ち、0と同時に、ドアを…
『新年明けまして、おめでとうございます』
0と共に、照明を点けて、挨拶をしようとしていたのであろう…、そこに私が入って来たんで、みんな、呆気にとられた顔で、私を見ている…
『礼ちゃん…』
『あらまぁ~旦那さま、お目覚めですか…』
『酷いなぁ~おこさないでぇ~』
『何言ってんの、何回も起こしたのよ』
『そうよ。香菜と美代子なんて、顔をひっぱたいたんだから…』
『えっ、そうなんだぁ~まぁ~、一番美味しいところいただいたから…』『全く…この主任、何時もそうなんだから』
ここで美代子が…
『色々と、疲れているんでしょ。精神的にも、肉体的にも…ウフフ』
はぁ~、時間があれば、体を求めてきて、誰が疲れさせているんだか…
『まぁ~とにかく、新しい年に乾杯しましょ』
乾杯して、新年パーティーが始まった。
何となく、飲んでいて変な気がする…
私を見る目が違う、笑いをこらえたり、視線を外したり…
『あのねぇ~、なんか何時もと違うんだけど』
『変わんないよ。何時もの素敵な旦那さまだよ。礼ちゃん』
そう言った後、プッと香菜が吹き出した。
『こらっ、香菜。正直に言いなさい』
3人は、香菜を睨みつけている。
私はトイレに立ち、洗面台の鏡を見た…
『なんだこれは…』
思わず、大きな声を出した。
顔中、落書きだらけだ…応接室に居る女性陣も、聞こえたらしく、爆笑しているようだ…
まぁ~、これもお茶目であろう。
トイレに入り、スボンとパンツを下げると…
パイパンに毛が、シャツを捲ると、お腹にも…
(やられたぁ~)思わず笑ってしまった。
そのまま、浴室に入り、クレンジングオイルで、洗い流した。
『香菜、バスタオル持ってきてよ』
『ちょっと待ってぇ~』
バスタオルを手に取り、笑っている…
『あのねぇ~、顔はまだしも…なんだよ』
『礼ちゃん、ごめんなさい…だってぇ、何回起こしても、起きないから』『で、首謀者は誰だ』
『…私と梨香さん…』
『そうかぁ~わかった』『でも…体にもって言ったのは、お母さんと美智子さん…』
『ふ~ん、全員ねぇ~』『礼ちゃん…怒ったぁ、ゆるしてね』
『んっ、許さん』
一言発して、応接室に、香菜は悄気た顔をして、戻ってきた。
『みなさん、楽しい余興、ありがとうございました。去年の垢も落ちて、綺麗になりました』
スボンとパンツ下げて、下半身丸出しに…
香菜は慌てて、パンツをあげた。
私は香菜を払い…
『こんな楽しいことされたら、お返ししないとね。バチがあたるから』
みんなが、顔を見合わせている。
最初は誰にしようか、全員の顔をながめた…
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