生みの母親(この書き方も回りくどいので、以降は「母」と書きま
す。育ての母親は「育ての母」と書いて区別します)と会ってから
半年ほど経ち、1人の女として欲情の対象になっていることを自覚
してからは、自分が犬畜生のような感じがして慙愧の念でさいなま
れました。でも、そういう思いがある一方で、母を思い浮かべて抜
く気合が増えたのも事実です。
母と会ってから8ヶ月ほど過ぎ、週末に仕事で山陰地方に行くこと
になりました。仕事が思ったよりも早く片付き、家に帰ろうと思っ
たのですが、ふと母のことを思い出し、電話しました。様子伺いを
する私に、母は何の疑いも持たない感じで、「もう連絡くれること
もないと思っていた」と喜びを表した。仕事で今山陰地方に来てお
り、このまま帰ろうかとも思ったのだけれど、また顔を見に行って
良いか?と尋ねる私に、母は「じゃあ料理を用意しておくね」と答
えました。
会った時には電話番号と、住んでいる大体の場所しか教えてくれて
いなかった母。(捜し出してくれた探偵からは、相手が了解しない
限り、住所は教えられないと言われました)前にも書いたように、
「一度会ったら、もう会う事はないだろう」と思っていたからだっ
たようです。電話で住所を教えてくれたので、迷いながらも何とか
家を見つけ出しました。
比較的新しめの団地に住む母がドアを開けて迎えてくれた時、
「やっぱり若いなあ」と再確認。昔の写真類は一切ないので、「本
当に私の母なのだろうか?」という思いは、その時点でも少しあり
ました。そういう思いがあったからこそ、母に対して女を感じてし
まったのかもしれません。
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