続きです。吐き出させてください
息子のあとにお風呂に入って出てくると、まだ息子は起きていてリ
ビングのソファにいました。
「まだ起きてるの? もう自分の部屋に行ったら?」と話しかけま
したが、息子は黙っています。何なの?と心の中で思っていると、
「ねえ、お母さん」と話しかけられました。
「なに?」
「さっきのことだけど」
心なしか声が震えているように聞こえます。
「さっきのことって?」
「女の人の体が見たくなったらどうこうって話」
「ああ! はいはい」
私はもうすっかりそのことは頭になかったので、理解するのに少し
時間がかかりました。でもそのあとの息子の言葉に息を飲みまし
た。
「俺、女の人の見てみたい」
私は黙りました。それって、私の裸ってこと?そこまでして見たい
か高校男子よ、と心の中でツッコミました。ただ、あからさまに断
るのも息子が傷つくと思ったので、遠回しに断る感じで言いまし
た。
「いいけど、母親の裸見たって何も感じないでしょ?」
「うん、たぶん何も感じない。でも、萎えたら萎えたでよくね?と
にかくどうしても今日できなかったのがムカついてて、このまま寝
るのもなんだかなーって」
息子はデートのことをだいぶ引きずっているのかなと思いました。
でもセックスのことばっかり頭にあるはずの男子高校生が誘惑を断
ち切って帰ってきたのは心からすごいし偉いよと私は思っていまし
た。だったら、母親の裸を見て気がすむのなら私の裸くらいいくら
でも見せてあげようかなと思いました。この時点で私もちょっと変
だったように思います。
「わかった。じゃあちょっと待ってて、お風呂入ってくるから」
「今入ったじゃん」
「いろいろあるの! いいから、電気一番暗いのにしといて!」
私はお風呂に取って返して、ムダ毛の処理に追われました。
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