皆さんの食事も終わり、法事もお開きが近づいている感じです。
僕も恵子さんとの話も終え、母を探すとどこかの子供をあやしていました。
「これなによぉー?。。おばちゃんにちょうだいよぉー。」と、馴れた母に感心もしてしまいます。
しゃがんで、ちゃんと目線を子供に合わせて相手をしてあげている母。やはり子供の母親なのです。
12時30分。「ありがとうございましたぁー。」と母と一緒に頭を下げ、車へと向かいます。
荷物を積み、車に乗り込もうとした時、声を掛けてきた方がいます。恵子さんでした。
「たまには、遊びに来てよぉー。」
母はともかく、僕や弟となると5年以上は伯母の家に行ってない気がします。単純に遠いのです。
母は、「行く、行く。今度おじゃまするからぁー。」と約束をしていました。
事実、三ヶ月後の9月に伯母さんの家へと行くことになるのですから。。
伯母と別れを告げ、車は県道を走ります。法事に気を使って疲れたのか、車内は静かでした。
身体が小さいので、普段はハンドルにしがみついている母も、深くシートに座って運転をしています。
「お姉さんと何を話してたのよぉー?。。何か話してたでしょー?。。」
ようやく口を開いた母が、そう聞いて来ました。僕は、「別にー?」と気のない返事で答えます。
ほんとにそうなのです。質問攻めには合いましたが、たいした話などしてないのです。
それでも母は、「どんなことー?」、「それで、なんて言ったのー?」と聞いてくるのです。
きっと、僕が言わなくていいことを話したのではないかと心配だったんでしょうねぇ。
午後2時前。僕たちはラブホテルに着きました。上着こそ脱ぎましたが、二人が礼服なのは見え見えです。
そんな法事帰りの僕達ですが、こうやってセックスが出来る環境になったのは1ヶ月ぶりのこと。
「部屋に入れば、すぐに激しく求め出すのだろう。」と考えていました。
ところが、そうではなかったのです。母はバッグを置くと、ゆっくりと黒のワンピースを脱ぎ始めます。
僕はと言えば、ソファーに座ったまま、テレビを眺めています。
「こんなのでいいのか?。。」と思ってしまうほど、僕も母も焦りがないのです。
「お風呂入れるねぇー?。。」
そう言って、白い下着姿の母がお風呂場へと向かいました。
ソファーに座っていた僕は、ようやく服を脱ぎ始めます。シャツを取り、靴下を抜き取るのです。
そして、ズボンを足から抜き取った時、僕の目の前に両手が差し出されました。母の手です。
その手は脱いだズボンを受け取ると、シワが出来ないようにソファーの背もたれに掛けられます。
その辺り気にするのは、やはり母です。
しかし次の瞬間。ソファーに座る僕の膝の上へと、正面から飛び乗って来たのです。
下着のシャツを手で握り締めると、母は顔を寄せて僕の唇を求めて来ました。そして、こう言うのです。
「マサフミ、しよ。。エッチなことしよ。。」
本当にガマンしていたのは、僕ではなく母の方だったのです。
ホテルに入って来て、すぐに求めて来なかったのも母はガマンをしていただけ。
もっと言えば、行きの車の中での静けさ、法事の時にも母は僕からの離れて、子供と戯れていました。
もしかしたら、伯母と仲良く話をしていたことが、嫉妬のような気持ちにもさせたのかも分かりません。
もっともっと言えば、あの旅行から出来なかったことは、母の身体も狂わせたのです。
母はきっと、その全てをガマンし続けていたのです。
「エッチなことしてよぉー。。お母さん、エッチなことしたいよぉー。。」
いつも内に閉まっているはずの言葉が、母の口からこぼれます。
※元投稿はこちら >>