彼も私との会話が嫌ではないようで、すぐに帰らなくなりました。
その時は本を棚に戻しながら、ソファーに座りバラバラ小説の中身をチェックしている彼と話してました。
彼の担任の先生の話題になったんです。
私も知ってるいわゆるお局様的な厳しい女の先生でした。
けっこう厳しいんでしょ?って娘からの受け売りを話すと、彼の反応は意外なものでした。
見かけほどではないって感じでした。
私はその時に直感しました。
もしかしたら、性の対象としてみてるんじゃないかって。
そしたら、突然ライバル感がわき起こってきて、何々君はわりと歳上の女性とかでも平気なのかな?お母さんくらいの相手だと鬱陶しく思う年代でしょ?
「はあ、別に、嫌とかはないです…」
「えっ、じゃあ、先生とかけっこう好きだったりするの?やっぱり女の先生って憧れるでしょ?」
「いや、さすがに、そこまでどうこうはないですけど…」
なんかちょっと口ごもった事をあえてつっこんだのは、次のセリフに繋げたかったからです。
「え~、あの先生、おばさんとそんなに年変わらないよう…ちょっとヤキモチやいちゃいそう…」
見るからにドキマギしてるのがかわいかった。
その時そろそろ閉館準備の時間でした。
「続きは今度また話そっか…たまにはごはん食べに行こうよ!おばさん奢っちゃうから…」
私は日頃脳内リハーサルしてるせいかスラスラと言えていた。
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