その日、テレビを観ながらついうたた寝をしてしまい、ハッと気づいた時には息子は入浴を終えてました。
自分のパンストが使われたということで背中を押されたような気になってはいたものの、少し気負っていたのかもしれません。
私もまだ充分に暖かい湯に浸かり、バスタオルのまま部屋に行き、裸でベッドに潜り込んだ。
さっきあんなに触ったのにもかかわらず全然満たされていなかった。
そのまま惰性でずっと触り続けた。
予定では明日息子は習字の先生を抱く日だった。
私の自慰にあの二人のベッドシーンはかかさず現れる。
頭から振り払っても払っても消えないのだ。
それでいて、それが最も自らの欲情を煽っているのだからタチが悪い。
あの当時はまだそんなに浸透した言葉ではなかったけど、私は寝取られに興奮できる女なのかもしれなかった。
イヤでイヤでしかたないのに、無理に引き離そうとしなかったり、
男の子の性欲に理解がある風を装っているだけで、本当は自分がそういうものに興奮している女だったのだ。
いくら認めたくなくても。
私の欲情が最大限に高まりつつある時、
私は行動に移した。
息子の部屋に行く決意をしたのだ。
私は勢いをそがれたくないので全裸のまま部屋を出た。
台所によりウーロン茶をがぶ飲みしたのは鮮明に覚えている。
その時に私は続きになっているリビングの電話に使用ランプが点いているのに気づいた。
子機は息子の部屋にある。
私は静かに受話器を持ち上げた。
親子電話なので、会話は筒抜けになる。
受話器を上げる音が最小限になるようにだけ注意したつもりだ。
私は口をふさぎ呼吸音が漏れないように会話に耳を傾けた。
友達と話してるならすぐに受話器を置くつもりだったが、その可能性は低い気がしていた。
そしたら、案の定女性の声がした。
すぐに習字の先生だとあたりがついた。
息子はテレホンセックスをしていた。
幸いにも二人は盛り上がっているせいで盗聴されてるのには気づいてない。
お互いの激しい息遣いに卑猥な言葉が電話を支配していた。
息子がこんなことをしてるなんて。
いえ、こんなことをして大人の女を喜ばせることが出来るなんてと言った方が正しいか。
私は棒立ちでかたまったが、最後までは聞かなかった。
ただ、使用ランプが消えるのをひたすら待つことにしたのだ。
※元投稿はこちら >>