私はこの温泉スパの日に一線を越える予感がしていた…
でも、それは嬉しい意味で裏切られた。
その日は連休で、娘は都内に住む従姉と原宿に出掛けていた。
バイト料も入ったからと、彼氏にも服を買ってきてあげようとはしゃいで出掛けた…
それでもまだ表向きは冷戦中で。
だから、彼氏は夕方にうちに来ることになっていていた…のだが…
三時近くなってから急に天候が崩れた。
予報よりも崩れるのが早かった。
これが都内はかなりのどしゃ降りになり、雷雨警報まで出たらしく、結局娘は従姉の家に泊まることになった。
明日に予定を変更する運びになったが、彼氏にはあとで連絡しておくというので、家を出てしまった後ならうちに来るように言いなさいと娘に言った。
「無駄足だけじゃかわいそうでしょ?なんかご馳走するから」
娘は何も疑わず感謝感謝と電話を切った。
そしたら急に落ち着かなくなった。
彼氏が早めに家を出ていてくれることを祈った。
その時の為に、私は入浴までしていた。
時間的にはまだ自宅にいるかな…
無駄毛の処理まで済ませてダラダラとタオルで拭いているとまさかのチャイムがなって心臓がはねた!
カメラで確認すると彼氏だった。
傘を用意してなかったようで髪が濡れているのが画面越しにもわかった。
私はあわててすぐ開けるからと玄関に走った。
最高のタイミングだった。
私はまだ裸だったから。
胸の谷間はきっちり強調し、いかにも濡れさせちゃいけないから急いで扉を開けた風を装えた。
当然、予想通りビックリした顔になる彼氏。
入って!入って!…
私は彼氏を急き立てて中に招いた。
「ごめんねえ~、お風呂入ってて出たばかりで…娘から連絡いった?」
彼氏は気づいてなかったらしく、着信とメールが来てたと答えたが、もっぱら関心は半裸の私にあるようだった。
あらかた事情がわかり落ち着くと私は彼氏にも入浴をすすめた。
これには感謝しながらすんなり従ってくれた。
私は来るべき時が来たなと思った…
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