では少し書かせていただきますね。
年齢を詳しく書くとまずい事になりそうなので、いつの頃の年齢かはご想像願います。シモの毛はない頃です。
僕は昔から現在まで、地方の田舎に在住してます。
ある日、同級生の友人2人と僕の3人で河原近くの空き地でサッカーをして遊んでいると、40~45歳の間ぐらい(だったと思う)のおじさんが走って僕らのところにやって来ました。
そのおじさんは、河原の方で車が道を脱輪してしまったので押すのを手伝って欲しいという事で、かなり焦った感じで身振り手振りを駆使して僕らに話してました。
僕らは友達と相談して、特に怪しむ事もなく、おじさんについていく事にしました。
3人で、10分ぐらいおじさんの後をついて行くと、本当に軽トラが斜めになって停まっていました。
おじさんは、颯爽と車に乗り込み僕らに運転するから後ろから押してくれと言いました。
言われたまま、僕らは3人で車を後ろから押し、何とか車を山道に戻すと、お礼にさっきの空き地まで送ってあげるから後ろの荷台に乗りなさいと促され、また言われるままに荷台に乗り込み、車は走り出しました。
同級生の1人が、ラッキーじゃね?などとおどけて笑っていたのもつかの間、車は全空き地とは別の川原の方へと向かって行きます。
あれ?
という顔で3人で顔を見合わせました。
そのすぐ後、3人ともみるみる顔が青ざめていったのを覚えています。
車はガタガタと揺れながら、40キロほどのスピードで走っているため、降りるに降りれませんでした。
3人でやばいよねって話をした後、さっきおどけていた同級生が、勇気を振り絞っておじさんに声を掛けましたが、おじさんはフルシカトで車を走らせてました。
別の1人が言いました。
もしかして乗せたこと忘れてるんじゃない?
まさかぁ…
そんな話をしていると、川原へ続く道へと降りていきます。
人川原に着くと、おじさんは車のエンジンを停めました。
人気は全くありませんでした。
川の流れるサーっという音が鮮明に聞こえていたのを覚えています。
おじさんは低姿勢で、ごめんごめん、ちょっと降りてきてごらん。と僕らに声を掛け、僕らは低姿勢なおじさんの態度に不振がりながらも言われるままに降りました。
おじさんは僕らが全員降りると、草むらの方へ分け入って行き、僕らにこっちにきてごらんと手招きしました。
僕が言いました。
どうして?何かそこにあるの?と。
するとおじさんは、ここにおじさんが隠したお金が埋まってるから一緒に掘るのを手伝ってくれれば1人ずつに1万円あげると言ってきたのです。
僕らは棚からぼた餅だと疑う事も全くせず、大喜びし、3人で草むらに入って行きました。
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