【息子の友達との後日談 (2)】
息子のダイチは私立高校への進学となりましたため2
月中には進路が確定していました。翔馬君のご家庭は公
立高校を選択されましたのでダイチより少し遅めの進路
確定となっていました。2人とも希望通りの高校に合格
し、3月中旬に卒業式を迎え、高校入学までのひととき
を謳歌していました。サッカー部の同級生と遊びにいっ
たり、ダイチの部屋に集まって楽しそうに過ごしている
様子を見るにつけて、良き友達に恵まれたことを母とし
て感慨深く思っておりました。
4月に入ってしまいますと年度が変わり高校生活の準
備などもありますから、3月の最後の最後にと、ダイチ
が翔馬君に泊まりに来ることを提案していたようです。
毎度のように翔馬君のお母さまとも電話連絡を取った上
で、日中は複数の友達も一緒にテーマパーク(有名な遊園
地)へ出かけ、夜は我が家に泊まりに来るという予定にな
りました。ダイチの部屋は5帖ほどのスペースですから
何人もの友達を泊めることはできません。そしてダイチ
にとって一番の親友はおそらく少年サッカー時代からの
付き合いである翔馬君です。(翔馬君と別々の高校となっ
てしまうことをダイチは本当に寂しがっていましたので
…。)
そしてこの日は、主人と長男はそれぞれ別の用事のた
めに家を留守にしており、ワタシ一人で自宅にいるという
“特別な日”でもあったのです。(長男は部活動の春合
宿、主人は仕事上の付き合いで遠方へ出張中でした。)
ダイチと翔馬君が帰宅したとき、時計は23時を回って
いました。2人とも遊び疲れたためか、楽しそうな表情の
中にもさすがに疲労の色が見てとれましたので、入浴の
前にしばらくリビングで休ませ、飲み物を出してやりまし
た。
(続く)
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