翌朝、ベッドの上でゆっくり目を覚ました瞬間……胸が甘く疼きました。
隣に、あすかがいない。
昨日まで二人で激しく愛し合ったベッドは空っぽで、シーツも布団もきれいに取り替えられていました。
なんだか寂しくて、胸がきゅっと締めつけられます。
ベッドに座ったままぼんやりしていると、鍵の開く音がして、あすかが部屋に戻ってきました。
手にラウンジで淹れてくれたコーヒーのカップを持って、優しい笑顔を浮かべています。
「ののか、起きてたんだ」
温かいカップをそっと手渡されながら、私は小さく尋ねました。
「どこかに行ってたの?」
「あ……シーツや布団、汚しちゃったから、シャワールームで洗っておいたの。
フロントの人には、ベッドでケトルのお湯をこぼしたってことにしてるから」
「洗った…?ケトルのお湯…?なんで……?」
あすかは真っ赤になって、視線をそらしました。
その耳まで赤くなっているのが可愛くて、昨夜の記憶が一気に蘇ります。
「なんでって……昨夜のこと、覚えてないの?
ののかが何度も求めてくるから、シーツがびしょびしょで……あんなところで眠れないでしょ。
寝ぼけてるののかを隣のベッドに移して、夜中ずっと洗ってたの。もうクタクタ……」
あすかはコーヒーを机に置いて、私の隣に腰を下ろしました。
そして、優しく私の頰をつねります。
「昨日、『ちゃんとする、しっかりする』って言ってなかった?
早速私が全部やってるんだけど」
「……ごめんね、あすか」
名前で呼んだ瞬間、あすかはまた真っ赤になって顔を背けました。
その反応が愛おしくて、胸が熱くなります。
「……別に、いいけど……慣れてるし…」
「ねぇ、あすか……朝食まで、あとどれくらいあるの?」
「もうレストランが開いてるみたいだから、食べに行こうか」
「うん……朝食を食べ終わったら、チェックアウトまでの時間に……昨夜の続き、してもいい?」
あすかは呆れたようにため息をつきましたが、瞳は潤んでいます。
「もう……何言ってるの? あんなにしたのに……お姉ちゃん疲れてるんだから」
「……ダメなの? あすか……」
耳元で甘く囁くと、あすかの呼吸が一瞬乱れました。
その反応に、私の身体の奥がまた熱くなってきます。
「もう……本当に、こういうことだけはしっかりしてるんだから」
あすかは照れくさそうに微笑んで、私の唇に優しいキスをくれました。
柔らかくて、甘くて、昨夜の情熱を思い出させるキス。
「さっさと準備して、早く行くよ」
「分かった、待っててね」
あすかがコーヒーを飲む横顔を、シャワールームに入る直前まで眺めていました。
あの綺麗な横顔、昨夜は私の名前を甘く叫んでいた顔……。
準備をしながら、自然と笑みがこぼれます。
朝食を済ませたら、また二人きりで、この部屋で……あすかと繋がれる。
昨夜より、もっと深く、もっと激しく、愛し合える。
姉妹という禁断の恋。
でも今は、それが私たちを一番強く結びつけるものだと、確信しています。
あすか……
これからずっと、朝も夜も、あなただけを求めていたい。
この甘い秘密を、二人だけの宝物にしながら……。
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