家族ディナーはあまり大きな問題はなく終わった。
大きな、と言うのはレナがお漏らしをしてしまいそこでちょっとした……
円卓でレナが俺の左に、その左に新ママが、俺の正面に親父。俺の右隣に妹が座っていた。
レナが何かを母親にアピールすると母親が円卓の下でレナの下半身に手を伸ばして確認する仕草を見せた。
下に置いてある籠に入れてあるバッグを漁ると何故か俺に小さな布を差し出したのだ。
何気にそれを受けとると「レナ、ちょっと漏らしちゃったみたい、おねがいしていい?」と小声で言う。
(なぜオレに?)そう思ったのは妹も同じだった。
立ち上がると俺のイスの後ろを通ってレナの手を握ると「レナ、お姉ちゃんといこっ」そう言って俺の手から透明な薄いビニール袋に入った布を取り上げてレナを連れて行く。母親の後ろを通るときに「ナンでお兄ちゃんなんだよ!」と呟くのが聞こえた。
親父にも聞こえる位の声だった。既にかなり酔っていた親父が俺の顔をみて指を指した。
「うはははは、残念だったなぁ、お前の彼女にチャンスを邪魔されちゃったなぁ~」と笑う。
「なにいってんだよ酔っ払い」不機嫌な俺に新ママが謝る。
「ごめんね、料理を取り分ける途中だったもんだから」とおかしな言い訳をした。
レナの濡らしたパンツをトイレで履き替えさせ戻ってきた妹が汚れたパンツの入った袋を新ママの膝の上に放り投げた。よほどレナのパンツの履き替えを俺にやらせようとしたことが気に入らなかったようだ。
レナのお漏らしは特別なことではないらしく二人がトイレに行って居なくなった時に新ママに聞くと「いつも大した量じゃないんだけどね、ちょっとずつ漏らしちゃうのよね」と言うのだ。いつも出かける時にはレナの替えのパンツを何枚か持って歩くのだと言った。
これは、学校に行くようになったら少し困るのかも知れない。自分でできるように何とか教える必要があると思った。
完全にグダグタにの酔っ払いを乗せて家のガレージに着けると親父の車の隣に見慣れない白い軽乗用車があった。聞くと新ママの車だと言う。2台を縦にすれば俺の車を何とか入れられそうではあったが親父を抱えるようにして一階の和室に予め敷いてあったらしい布団に親父を転がすとレナの頭とほほをを撫でて「じゃあなレナ、お休み」と言うと無表情のまま「おやすみ」と小声で言ってくれた。何となくだが俺には少しずつだが心を許してくれているのではないかと思い嬉しかった。
妹もレナには挨拶をしたが新ママには無視をしてサッサと家を出て行ってしまう。
ドアが閉まると新ママが俺に抱きついて目を閉じ顔を上げる。キスをしてくれと言っているのだ。
抱き寄せて柔らかなチチを胸に感じながら唇を合わせた。レナがそれをじっと見上げているその目が気になって口を離す。新ママも俺の視線の先のレナを見ると俺から体を離しレナを抱き締めて「お兄ちゃんとお休みのチューをしてたのよ?、レナもしてもらう?」と言うとレナが俺を見上げた。
俺が両手を差し出すとレナが近づいてきたのでキスをした。すぐにやめて頭を撫でていると玄関のドアが開き妹が顔を出して寒いから早く車を開けろと言う。
危うく見られるところだったが間一髪セーフ。
まだ不機嫌そうにシートの上に両膝を抱えた妹を乗せアパートへと車を走らせた。
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