2014/03/09 05:04:37
(OTrSvJ6c)
続きです♪
まさかこんな関係になるなんて……どうやらうちはススム達の溜まり場となったようでそれからもちょくちょく皆で集まっていました。
ケンイチと初めて会ってから1ヶ月くらいした頃でした。
私はその日、友達のケイコとお茶をする約束をしていましたが、ケイコの体調が優れず、中止になってしまい家でテレビを見ていました。
遊びに来てたケンイチがススムの部屋から降りてきました。
「コーヒーでも飲む?」
私もケイコのドタキャンがあり暇をしてたのでケンイチにコーヒーを進めました。
私とケンイチはコーヒーを飲みながら他愛無い会話を交わしていましたが、沈黙があり、何か話さなきゃと思った私は、
「そう言えばさぁ~。松田君達が初めてうちに来た時、おばさんススムの部屋にコーヒー持っていったら、慌てて何か隠したわよねぇ~。あれ何?」
「えぇ~気づいてたんですか」
「分かるわよぉ~。あなた達の慌てぶりでぇ~。エッチな本でも見てたんじゃなぃ~?」
「いやっっそれはぁ」
「いいのよ、年頃だもんねぇ~」
「おばさんも見ましたか?」
「見ないわよ~、おばさん女だもん」
「バレちゃった。ススムには内緒ですよ。俺がバラしたの分かったら怒られますから」
「言わないわよ~そんな事。松田君は彼女とかいないの?」
「まだいないんすよ~。告られた事はありますけど~、好みじゃなくて」
「そうなんだぁ~どんな娘が好みなの?」
「ん~学校の同級とかはいまいちなんですよねぇ~。子供っぽくて」
「じゃあ松田君は年上が好きなのかな」
「そうですね。おばさんみたいな人」
ドキリとした。ケンイチは私の目を見てそう言った。
「またまたぁ~おばさんにおべっか使っても何も出ないぞぉ」
私は久しぶりにそんな事言われたものだからドキドキして答えた。
「おべっかなんて使ってないよ。おばさん美人だし」
私は精一杯取り繕って
「ありがと」
「おばさん。俺初めておばさんを見た時からすごくドキドキしていて」
「あらっ、おばさん口説く気」
「そんなんじゃぁ…。ただおばさんと会ってから毎日おばさんの事考えちゃって……」
しばらく考えたのちケンイチは、
「おばさん。俺まだ女の人と付き合った事なくて。おばさん……」
恥かしそうに下を向きながらケンイチは小さな声で、
「教えてほしい……」
「えっ何を」
「女性を……」
どうしよう……息子の友達に女を教えてほしいと言われてる。
ダメよ。そんなの、親子ほど年が離れているのに~しかも息子の同級生……私は葛藤してしばらく考えていると……。
「俺、おばさんの事考えて自分で……もう我慢できないよ。好きですおばさん」
ケンイチは真剣な眼差しを私にぶつけてきた。
何年ぶりかしら、男にこんな事言われるの。
「だって、おばさんは結婚してるし、あなたと同じ年の子供もいるのよ」
「そんなの分かってます。でもどうしようもないんです。おばさんの事考えると……」
嬉しかった。
結婚して17年。浮気をしようと思った事は一度もない。