2025/03/23 14:04:34
(prTnyTO/)
「真理奈ちゃん……着いたか?」
玄関を開けると、義父の低くかすれた声がすぐ耳に届いた。
「はい……今日は少し早く来ました」
「……嬉しいよ」
義父の目は、すでに私を“嫁”として見てはいなかった。
夫の不在が日常となった今、私たちの関係も、もう“日常”になりつつある。
スーパーの紙袋に入れた惣菜は、そのまま台所に置かれたまま。
もはや名目など、誰のためにも存在しない。
「今日は……どこで、しますか?」
私は、義父のすぐ目の前に立ち、膝を折って着物の裾を捲った。
義父の指先が私の内腿に触れた瞬間、もう全身が熱に包まれた。
「今日は……俺のほうが、我慢できないかもしれん」
いつも以上に激しい。
義父の腰が打ち付けるたびに、私の身体は畳の上で跳ねた。
唇を塞がれ、喉の奥で喘ぐ声が震える。
「奥……ああ、奥まで……来て……!」
舌を絡め合いながら、私は自分でも驚くほど淫らな言葉を口にしていた。
理性なんて、もうとうにどこかへ飛んでいた。
快楽に溺れる合間、ふと義父が囁いた。
「真理奈ちゃん……このまま、俺のものになってくれないか」
「……え?」
「あいつが戻ってこなくても、俺のそばにいてほしい。もう、手放せそうにない」
それは、甘い囁きなんかじゃなかった。
狂気にも似た、執着の匂いがした。
だけど私は――
「……それなら、約束してください」
「……?」
「この身体を……これからも、飽きるまで抱いてくださいって。奥さんとしてじゃなくて、女として……抱き続けてくれるって」
「……ああ。誓うよ。真理奈ちゃんは、俺の女だ」
その夜。
私は自分の部屋で、夫の写真を伏せた。
スマホに届いた「今週は帰れそうだよ」というメッセージを無視して。
身体はもう、あの畳の上にしか応えてくれない。
義父の手の熱、舌の動き、すべてが私の一部になり始めていた。
告白の終わりに:
「来週は、朝から来てくれないか」
「……ええ。じゃあ、泊まりの準備もしておきますね」
朝も、昼も、夜も――
義父に抱かれるために、私は“嫁”という衣を脱ぎ捨て始めた。
この関係に出口なんてない。
それでも、私は自ら奥へ、深く深く沈んでいく。