次の日、朝ご飯を食べ、並んでコーヒーを飲みながら普通に兄妹の会話をする。

母は洗濯物を干してた。

時間をずらし家を出る。
待ち合わせは、いつものショッピングセンター

何となく近所の目も気になるから、素早く助手席に乗り込む。

「変装してみるかな」
「でかいサングラスかけたり？」
「…いいかも」
「よけい目立つって！」

二人で声を出して笑った。

ホテルに向かう途中、兄がワンピースから出てる膝を撫でた。
徐々に手があがり太股を触る。

「やっ…」

私はワンピースの裾を直しながら兄の手を払う。

また手が延びてきた。

(我慢してよ)

「恥ずかしいから嫌」
「何で？」
「見られる」
「車の中って案外見えないよ」

(もう…)

「危ないから…ね？」

兄はつまらなさそうな顔をして、手をどかす。

信号待ちでキスをせがんで、兄の機嫌を治してあげる。

(子供みたい)

なんだか兄が可愛く思えた。

ホテルに着き駐車場を歩いてると

「あ、ちょっと先行ってて」

兄は、慌てた様子で車に戻る。

フロントに一人で入ると別のカップルが部屋を選んでいた。

別のカップルの女性がとっさに彼の陰に隠れ、私も黙って背中を向けた。

「悪い、悪い」

兄がフロントに入って来て部屋パネルの前に行く。
手にはダンボールの小箱。

カップルの男性も兄も、他の人は、お構いなしな感じ。

(男って平気な生き物なんだな…)

そんな事を思いながら、兄の後を着いて行く。

部屋を選びエレベーターに乗ると、私を抱き寄せる。

『トクン』

胸が高鳴り、同時にオマ〇コが濡れだす。

前日にくすぶってた火が再び燃え上がってくるのを感じていた。