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2000/02/14 01:36:38 (TWko62Mg)
 ようやく、大学に入学を果たした私は、どのサークルに入ろうか迷って
いました。2年間の浪人生活で体力は落ちているし、でも運動はしたいし、
テニスなんかは経験者が多いだろうし、というように迷っていた私は、何
を思ったか、ダンスクラブに入りました。
 そこで出会ったのが、同じ一年生の綾子ちゃんです。私は綾子ちゃんを
見て一目ぼれしました。
 しかし、2年間の予備校生活で多少は女の子と話せるようになっていた
といえ、初対面の女の子に自分の気持ちを打ち明けると言うような事は、
とうてい出来ませんでした。そのうえ、このクラブではクラブ内恋愛は禁
止というきまりがありました。ですから綾子ちゃんに対する気持ちも私
自身あまり出さないようにしていました。
 しかし、女の子と話すのがあまり得意ではない私でしたが、なぜか綾子
ちゃんとは気が合い、冗談や、ちょっとした下ネタなんかも話せるような
間柄で、周りからも恋愛感情はお互いに持ってなさそうだが、仲のいい
二人という風に見られていました。
 しかしこの後、私の想像もしない現実が起こったのです。それは、クラ
ブ内恋愛禁止という中で、綾子ちゃんが1つ上のK先輩(年齢は私と同じ)
と付き合い始めたのです。そのことがあってから私は、綾子ちゃんに対
する恋愛感情を完全に封印する事にしました.
 そして2年生になり、このクラブでは、ダンスのカップルを、特定の人
と固定にするのです。固定になれば、普段の練習も、その他の自主練も、
街のスタジオ(ダンススクール)にも一緒に通う事になります。ですから
週の4日から5日は一緒に過ごす事になるのです。
 綾子ちゃんが、先輩と付き合い始めてから、綾子ちゃんに対する恋愛
感情は、ずっと封印していましたが、それでも、私は、綾子ちゃんと固定の
カップルを組みたいと望んでいました。
 しかしこのカップルを決めるのは先輩で、公平を期すためにほとんど
希望通りになることはなかったのです。
 ですから、固定発表の日は、先輩の発表する声を聞いて、自分の耳を疑い
ました。そうです、私は綾子ちゃんと固定カップルを組むことが出来たの
です。
 それ以降は特に練習にも身が入り、ダンスの方もどんどん上達していき
ました。綾子ちゃんとも、もちろん意見が合わず、喧嘩をする事もありま
したが、基本的には仲良くやっていました。もちろん綾子ちゃんへの気持
ちは封印したままでしたが。
 そして、スタジオの帰りにはよく2人でロッテリアでハンバーガーを食
べたり、ゲームセンターに寄ったり、ウインドウショッピングをしたり
していました。
 夏が過ぎた、ある日、その日もハンバーガーを食べているときに、綾子
ちゃんが「浮気された。」とつぶやきました。それが3回ほど続いた後、
スタジオの帰りに、
「ひろくん、今日、時間空いてる?空いてたら相談があるんやけど。」
と言ってきました。
「うん。かまへんよ。」
と答えると、
「長くなりそうやし、お酒飲みながらの方が言いやすいから、飲みながら
でもいい?」
と言ってきたので私と綾子ちゃんは2人で洋風居酒屋へ行きました。二人
きりでお酒を飲むのは、初めてでした。
 綾子ちゃんの話しと言うのは、K先輩とのことでした。綾子ちゃんは、
先輩に浮気の事を聞いたそうです。すると先輩は、最初は、無視して、
さらに聞くと、殴ってきたそうです。そんな事が4回あったと言ってい
ました。そして、私は、K先輩と綾子ちゃんが付き合うきっかけは、綾子
ちゃんの方からだと思っていたのですが、そうではなかったようです。
綾子ちゃんのK先輩に対する第一印象は「軽そうでいい加減そうな人」って
言うようなものだったそうです。だから、ずっと
「付き合って欲しい。」
と言われてても初めは、はぐらかしたり、断ったりしてたそうです。でも
何度も言われるのと、すごく優しく丁寧にステップなんかを教えてくれ
たりするうちに見方が変わったというか、変えられたそうです。
 そしてこれは、出来る事なら聞きたくなかった事だったのですが、
付き合い始めると、すぐに身体を求められたそうです。でも、綾子ちゃんは、
そういうことは結構真面目に考えていて、最初は拒んでいたそうですが、
恋愛に関していろんな理屈を言われ、最終的には応じたそうです。
 そんなことをすべて、涙を流しながら、話してくれて、私は、
「別れろよ。」
と綾子ちゃんの背中に腕を回し言うのが精一杯でした。全く自分の気持ち
を言う事はできませんでした。
 それから10日ほどして、スタジオの帰り、
「この前、話したことで心配かけてごめんね。もう別れたし。私も先輩も、
後腐れも無いから。相談のってくれてありがとうね。今日はハンバーガー
おごるわ。」
といってくれました。
そして食べているときに私は思いきって、綾子ちゃんに言いました。
「今日は、言いたいことあんねんけど。」
と言うと、
「何?今日はひろくんの相談?」
と言います。
「いや、相談じゃなくて言いたいこと。」
「なに?」
「うん、あのさ、俺、初めて言うけど、初めて会った時からずっと好き
やってん。ずっと。いまも。それで、もし良かったらつきあって欲しい
なって思うねん。こんなこといえるん今しかないかなって思って。」
「えっっ。ひろくん、ほんまに?ほんまにそんな事思ってくれてたん?
全然分からんかった。」
「そら、わからへんやろ。ずっと隠しとったから。」
「あっ。うん。でもへんじちょっとまってもらえる?」
「そやな。急にやからなぁ。」
 そして数日後、自主練の帰り、
「この前の返事やけど。ひろくん、ほんとに私でいいの?」
「うん。綾ちゃんが好きやもん。」
「じゃあこちらから、お願いします。」
「何?その他人行儀な言い方。」
とは言ったものの、お互い、顔を見合わせて笑った。
 こうして念願かなって、綾子ちゃんと付き合うようになった。
(この続きは、また今度にしてください。)
 
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