2014/05/18 08:53:55
(sxk7PIYl)
『小学校の頃、Y君っていたよね?その子のお母さん、最近見た?』
『見ないよ?』
『小学校出てからは?会った?』
『いや、会ってない。なんでそんなこと聞くの?』
母親はもの凄くいいずらそうにしてました。
バレてたのかなと思いました。
『なんかね、Y君の友達とか、そのほか男性とトラブルがあったらしくてね。あんたY君、何回かうちに連れてきたり仲良かったから。遊びに誘われたりしてなかっかな?と思って』
『小学校出てからYと付き合いないし、知らないよ』
『だよね?わかった』
何かがあって姿を消したんだ、私は何があったか知りたくなりました。
私は私は手帳にあった、Kと連絡を取りました。
Kとは小学校同じ、中学はYとも私とも別、仲もよいわけではなかったK、でも会ってくれました。
私はS子さんとの関係を素直に話すと、Kも認めました。
Kは高校に入ってからだったそうで、おそらくお前が最初の男の子漁りだっただろうと言われました。
Kも、突然いなくなったから詳しくは知らないと言った上で、知ってることを教えてくれました。
中学、高校とYと一緒のやつをS子さんが食ったらしく、そいつがちょっとおかしくなって、Yにバレて、Yの学校にも噂が広がりってことらしいと教えてくれました。
Yのオヤジさんが、Yが学校行けなくなるから居なくなれと、なったらしいのです。
Kが笑いながら言いました。
『俺とお前、穴兄弟だな。俺もS子が初めてだしよ』
Kも私同様、母親から何か聞かれたようですが、知らないとごまかしたそうです。
『とんだスケベ女だったと言うわけさ。Y可哀想にな。学校行けてんのかな、あいつ』
その後、Yの話しもS子さんの話しも聞かなくなりました。
四年ほど前、その小学校の創立五十周年式典と会合に参加しました。
Yの姿はなく、手帳にあった人の中で、きていたのはKだけ、約三十年ぶりの再会でした。
『よう兄弟、年とったな』
そう声かけられました。
何人か同級生がきてましたが、Y高校卒業後を知る人は誰もいませんでした。
ただYは高校時代、俺もお前の母ちゃんとやらせろよとか、イジメにあっていたようだと聞きました。
でも負けずに卒業したそうです。