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母の秘密

投稿者:MS
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2025/03/20 20:50:11 (mjN9c33X)
最近、土曜日になると思いつめた表情の母が出かけることが多く、
僕は気になっていた。
平日はカフェでパートをしていることもあり、そこに臨時出勤するとか、学生時代の友人と会う、と理由を
色々と言って行くのだが、何かおかしいのだ。

父兄参観やら親戚の集いなどで母の容姿を褒められるのは、幼少の頃から慣れていた。
その度に僕は照れくさいけれど、なんだか誇らしい気分になった。
竹下景子さんに似ていると親戚の叔父さんに言われ、ネットで調べたのだが若い頃の画像は確かに似ており、
52歳の今だって美しく、相変わらず僕の自慢だ。


単身赴任している父が帰ってこない土曜日の夕方、母が玄関を出た。
前夜、外出することを僕ら兄妹は告げられていたのだが、母の予定など関心がないよう装いながらも、
当日は跡をつけようと僕は決めていた。
少しの間をおいて家を出ると、上品なグレーのワンピースを着た母を見失わないよう一定の距離をおいて歩いた。

陸上部にいたという学生時代の賜物なのか、体形が崩れることない母、まるく張りのあるお尻や
形の良いふくらはぎ、締まった足首は遠目にも判った。
母を見失わぬよう歩きながら、中学生の頃を思い出していた。

「Kのお母さんキレイだよな。Hしたくなるよ」
登校中、冗談のつもりだったかも知れない友人の一言で即座に彼を殴った。
顔を抑えて倒れたままの友人は自分の発言が原因と解っているのか、大事にしなかった。
放課後に詫びてきた彼に不愛想に応じた僕は急いで帰宅し、自分の部屋に駆け込んだ。
その日は、友人に犯される母をずっと想像していたのだ。
無理やり唇を奪われ、乱暴に乳房を揉まれる母。喘ぎ声をあげ、悶える姿は
いつもの優しい母ではなく、一人のオンナだった。
僕はこれまで経験がないほど硬く勃起していた。
実の母で勃起するなんて、道徳に外れ地獄に堕ちると思った。

部屋に駆け込んだ僕は鍵をかけ、母を想像から掻き消し、好きだったアイドルでオナニーをして自分を鎮めた。
その日を境に母と顔を合わせないようになった。
その裸や喘ぐ姿を想像してしまう僕を見透かされるようで怖かったのだ。

それでも、付き合っていた同年齢の彼女とキスをする時やHの最中、ふと思い出すのだ。
母とのキス、どのような声を出すのだろう、立ち込める匂いは…。
慌てて目前の彼女に集中し、申し訳なく思った。


母は一回も振り返ることなく、僕が卒業した高校の正門に到着した。
土曜日の夕方、部活を終え帰宅する生徒たちと入れ替わるように校舎に向かう母は不自然だけれど、
何人か女子生徒が振り返る程度で誰も気に留めない。
むしろ、距離をおいて後ろを歩く僕のほうが怪しいくらいだ。


不思議なほど、迷うこともなく母は運動部の部室に向かっていた。
すれ違う教師も、会釈する母はあくまでも生徒の父兄であり、何も違和感がないようだ。


教師に見つからぬよう気を付けながら追い続けた僕は
空手部の部室前で立ち止まり辺りを気にする母を凝視した。

武道場に隣接する部室は顧問部屋と部員の更衣室とに分かれており、母は顧問の部屋をノックする。
ドアが開くと暗くなった外に室内の明かりが漏れ、空手部の顧問M山が満面の笑顔で母を迎えた。
いかにもスケベそうなその顔は、僕が知っている生活指導のM山とはかけ離れていた。

僕は身を隠しながらも足がガタガタと震え、心臓が激しくなっていた。
 
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