2016/08/24 23:04:05
(GzCcS9ev)
心のないセックスは、すぐに飽きが来てしまいます。心が離れた母を抱くことが、段々と僕には苦痛になって来ていました。
それが恐くて、母に『この家を出よう。』と言ったこともありました。しかし、母は安定を望みました。あんな地獄のような生活には戻りたくないのです。
最後には『出ていくなら、一人で行きなさい。』とまで言われます。
そうなると身体を重ねる数も減り、いつしかお互いに意識もなくなって行きます。もう、母はおじさんの物なのでした。
そんな僕も彼女を見つけて、それなりの生活を始めます。もちろん、ある程度で深入りはしませんでしたが。
更に8年が経過します。おじさんは68歳、母も57歳、僕も29歳となっていました。この年、おじさんの足が悲鳴を上げました。
元々、足の悪かったおじさんは、老化と長年の無理がたたり、疲労骨折をしてしまいます。
『すぐに治りだろう。』と安易に考えていたのですが、それから歩けるようになるまで、実に2年半掛かることになるのです。
歩けるようになっても、結局は亡くなるまで足を引きずる歩行になってしまうのでした。
おじさんの仕事は、僕が引き継ぐことになります。おじさんも最初こそ無理をしてまで仕事に出てきましたが、やはり無理だとわかり、諦めて静養に入ります。
代わりに助けてくれたのは母でした。もちろん、お手伝い程度ですが、母なりに頑張ってくれました。この時、もう5年近く母を抱いていませんでした。
村にある小さなボンプ場。もちろんその中には入れませんし、その奥になると村の者も入りません。用がないからです。そこに茂みがあるのを見つけました。
生活道に面していて、誰も来ず、車も停められ、見つからない場所。まさにここでした。
『母と買い物に出掛け、茂みに入り、情事を済ませ、家に戻る。』僕の考えた計画でした。ところがこれが見事に失敗に終わります。
母の老いでした。母に触れなかった5年間、当たり前のはずなのに、母の老化に気がつきませんでした。
浮かれて、母をこの場所に連れ込んだはずなのに、母の身体を見て、現実を思い知らされます。胸はしぼみ、スリムだったお腹もこんもりと膨らんでいます。
抱くには抱いたけど、あまりの母の身体の変化が気になり過ぎて、つまらないものとなりました。
更に7年近く過ぎ、おじさんが亡くなります。母も64歳になっていました。おかしなことが起こります。これを機に、母と僕は再燃をすることになるのです。