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早苗

投稿者:裕司
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2020/03/08 16:31:42 (NhJ13KuM)
もうすぐ還暦の爺さんですが、昭和の終わり頃の話を書きます。
あまり文才がないのですが、気が向いたら読んでください。
当時26才だった私は仕事の関係で父方の実家の隣町にあった事業所にいました。
事業所なんて言うと聞こえがいいですが、人員は私を入れて5名の小さな職場でした。
一応は「市」でしたが、大した産業がないせいか若い人は都会に出て行くばかりで人口は減る一方、完全に少子高齢化の地域でした。
だから市の中心部に近い場所でもアパートやマンション的なものがほとんどなく、仕方なしに借りた車が2台停められるスペース付きの一軒家は月3万円という驚きの家賃でした。

最初に赴任を言い渡されたときには若くして島流しの刑に処せられたという気分でしたが、そんな町でも半年も経った頃には住めば都、このままここで暮らすのも悪くない。いや許されるならここに一生いたいという気持ちに変わりました。
私の気持ちを変えたもの、それは早苗という一人の女性でした。
まあここまでは当たり前の話のように聞こえるでしょうが、私の場合は早苗の素性が普通の人とは違うものでした。

早苗は父の一回り下の妹、つまり私の叔母です。
父は高校卒業後に就職したあと19才で結婚し20才の時に私が生まれたから、この時46才、早苗は34才でした。
ちなみに父は5人兄弟の次男で早苗は末っ子、父と早苗の間には叔父と叔母が一人ずついます。
早苗は27才で一度結婚しましたが、4年ほどで離婚し実家に戻っていたところでした。
私が最後に父の実家に遊びに行って叔母に会ったのは6年生の時でしたから、その当時早苗はまだ20才、近くの信用組合で働いていました。

私と再会した時の早苗は父の実家の家業を手伝ってはいましたが、そんなに忙しいわけでもなかったので一人暮らしの私の面倒を何かと見てくれていました。
私が住んでいたところの方がまだ町らしい施設があったことや、出戻りの身としては祖父母と伯父夫婦との生活が窮屈だったこと、田舎ですから出戻りの早苗に対する身内の態度、近所の目などが辛かったから、そこから逃れて私の面倒を見ることが一種のストレス発散になっていたのかもしれません。
父の実家からは20キロ離れていましたので毎日というわけではありませんでしたが、毎晩の食事を作り置いてくれたり日用品の買い物や掃除洗濯など、面倒なことはすべて早苗がやってくれていました。

しかし独り身の男女が精神的に近い距離でこんな生活をしていると、二人の間の空気が自然に変わっていきます。
早苗は特に美人でもないし肉感的というわけではなく、贔屓目に見ても中の上でしたが、3ヶ月も経った頃には私の方が早苗に惹かれていました。
その時の私と言えば性欲の発散場所のない田舎暮らしが続いていたために見境がなくなってと思うし、早苗も30代前半の疼く体を持て余していたと思います。
だから初めての時、私が半ば襲い掛かるように関係を迫った時に、最初は言葉で抵抗したけれど、組み伏せてしまったあとは抵抗をやめて私に身を委ね、途中から積極的に絡んできました。

一度でもそうなってしまうと、もうそれまでのような叔母と甥という関係ではなくなり、完全に男と女の関係になります。
関係ができる前は私に週に1~2日ほどランダムに来ていたのが、平日は3日くらい来るようになり、月に1~2度くらいの週末に祖父母に対して「どこどこへ泊りで行く」など、私とのことを気付かれないように私とは無関係な嘘の理由をつけて私の家に泊まるようになしました。
もちろん、早苗が私の家に来れば必ずと言って良いほどセックスしました。

まるで通い妻のように私の家に来ては尽くしてくれる早苗、その熟れた体を味わい尽くすように求めて抱いた私、関係するようになってから半年も経つと、もうお互いなしの生活など考えられないくらいの仲になりました。
私がその町にいた7年と数か月、元号は昭和から平成に変わり、バブルやその崩壊といろいろなことがあった中、早苗は私の住んでいた街に仕事を見つけて、それを理由に一緒に暮らすようになりました。
そうなると二人は夫婦も同然の関係になり、それまで以上に甘く熱い日々を共有しました。

当時30前後と若かった私は毎晩のように早苗の体を求めましたが、早苗も嫌な顔一つせずに応じてくれ、私を虜にしました。
年齢で言うと8才しか離れていませんが、元々が叔母と甥という間柄のせいか早苗は俺のことをとても可愛がってくれ、我儘だった私を十分に甘えさせてくれました。
むしろ血のつながった間だからこそ赤の他人の男女よりも激しく濃厚な行為でも恥ずかしさを感じずにできた、若干変態っぽいようなことでもできたのではないかと思います。
私たちの間で唯一のタブーは子供を作ること、それ以外はいろんなことをしました。

さほど女性経験があったわけでもなかった私は、いまにして思えばバカみたいなことですがエロ雑誌やレンタルのAVで得た知識や風俗情報をもとに、それと同じようなことを早苗にし、また同じように私に対してさせました。
今のようにテレビが多チャンネルではなかった時代、田舎ではチャンネル数も少なく面白い番組もあまりなかったため、夜は早い時間から二人きりの熱い夜を楽しむことに没頭しました。
どうしても早苗の「初めて」が欲しくてアナルセックスもしました。
2~3度したと思いますが、早苗が「おしりは痛いから嫌」というので止めました。
私的にもそんなに気持ちいいものでもなかったことと、早苗の「初めて」が欲しかっただけなので惜しいという気持ちはありませんでした。

同じ相手と毎日では飽きないかと思われるかもしれませんが、飽きるどころか日増しに激しく求めあう日々が続きました。
早苗は私を絶対に飽きさせないだけのものを与えてくれ、私もそれに応えて心から早苗を抱きました。
この町では早苗と7年近く一緒に過ごし、おそらく二千を超える夜を愛し合い求めあいながら過ごしました。

やがて街を離れるときが来ましたが、私は35、早苗も42になり、それでも尚お互いの思いは熱くなるばかり、もう離れることなどできませんでした。
仕事を辞めて早苗と二人この町で生きるということも考えましたが、悲しいかな二人の生活を支えられる収入を得るほどの仕事がなかった。
二人でじっくり話し合った結果、取り敢えず私が先に次の任地へ移り、少し時を置いて早苗も然るべき理由を作り田舎を出て一緒に暮らすことにしました。

離れ離れになってからは来る日も来る日も電話やメールで連絡を取り合い、一日も早く二人の生活を再開しようと話しました。
しかし私たちが離れて半年ほどたったとき、悲しみは突然訪れました。
あんなに元気で風邪もひいたことがなかった早苗の体を病魔が蝕んでいたんです。
町を離れてから3ヶ月ほどたったころから「最近ひどく疲れる」「体が重い」という言葉を吐くようになっていたので心配はしていましたが、それからほどなく入院。
なんとか都合をつけて病名も病状も聞かずに病院に行くと、私の顔を見たとたん「こんなにやつれた姿を見せたくない」と黄疸が出た顔で泣き出す早苗、私はもうパニックでした。

病室を離れ喫煙所で祖父に聞くと、「進行性の肝細胞癌、もう後はいくらも持たんらしい」という返事が。
祖母は私たちのことを薄々気付いていたようで、はっきりは言わなかったけれど「早苗はあといくらも生きられない、だから大好きだった裕司にはできる限りそばに居てやって欲しい」と茫然自失な私に言いました。
私は1か月間休職し、私が出たあとも早苗が暮らしていた家に帰り、毎日病院に行って早苗を励ましました。
毎日家に戻るのは本当に辛かった、家の匂い、家具、窓からの景色…幸せだった7年の思い出が残ってるから、逆にそこに一人でいるのは耐えられないくらい辛かったことを思い出します。

私が戻ってから3週間と少し、まるで私の休職期間を知っていたかのように息を引き取った早苗。
その後取引先の社長の勧めで結婚し子供を持った今でも、早苗と過ごした日々や最期の瞬間を思い出すと泣けてきます。

 
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8
投稿者:GENN
2020/04/05 02:46:50    (xQIayT0S)
関係はどうあれ男にしてくれた女性愛を持ってつくしてくれた素晴らしい思い出ですね
7
投稿者:(無名)
2020/03/15 16:04:38    (xOHn9ste)
禁断の事をすると ハッピーエンドには 終わらないね。

まあ、このような話しを エロサイトに投稿するんだから フィクションなんだろうけど… 2000回したと有るが、年間300回の計算なんやね
6
投稿者:(無名)
2020/03/14 15:00:16    (HVOaiSwj)
確かに。
文才があって、素晴らしい文章でした。
ありがとうございます。
5
投稿者:(無名)
2020/03/13 10:34:23    (D9rP7McK)
あ、、あ、、良き時代、悲しすぎる想い出、、私も齢63歳になります、、熱く生きた証が今の貴方の年輪に色濃く残っているのですね。そんな時代の流れの中で叔母様との生活(性活)がお二人を強く結びつけたのでしょう。
良いお話しありがとうございました。
4
投稿者:(無名)
2020/03/10 15:38:40    (8U5Fncog)
還暦で爺さんというには早すぎると思った。
3
投稿者:(無名)
2020/03/09 20:22:00    (Kkvyltfi)
フィクションでもノンフィクションでも良い。
こう言う投稿は読み応えがあるね。
2
投稿者:タロ   truymd-74 Mail
2020/03/08 16:52:59    (kT65xZTK)
泣けます…

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