2016/02/04 19:54:16
(K7wJEHmr)
途中で切れてしまったので続き。
その父の帰省が月1から2ヵ月に1回、3ヶ月に1回へと減っていったのは出て行ってから半年くらい経ったことだった。
俺は気にもかけないどころか、父が帰ってこない方が好き放題できるので好都合だったが、母は気を揉んでいた。
初めのうちは忙しいから帰れないと電話で言って来ていたが、しばらく経つとその連絡もよこさなくなった。
母は「きっと忙しいのよ」と言っていたが、内心は穏やかでなかったことが日常生活や俺たちのセックスにも表れた。
妙にねちっこかったり、逆にイライラしていて投げやり気味だったり、その日その日の気分で凄くムラがあった。
父が転職してから1年半くらいたった頃だったと思うが、とうとう4カ月も帰ってこなかったので、母が休暇を取って父のところへ訪ねて行った。
俺は当然泊まってくるのだろうと思っていたし、母も2~3泊できる程度の支度をして金曜日の朝、俺よりも早く出て行った。
ところが俺がその夜テレビを観ていると、父が偉い慌てた様子で電話をよこして「お母さんが帰ってきたら電話するように伝えろ」とだけ言って電話を切った。
それから2時間ほど経って母が帰ってきた。
俺が「あれ?帰ってきたの?さっき親父からお母さんに電話してくれって電話があったけど」と言うと、何も答えずに急に泣き出して俺に抱き付いてきた。
母が落ち着いたとこで事情を聴くと、どうやら父に女ができていて、親父の住まいでその女と鉢合わせになったらしい。
母に頼まれて仕方なしに俺が父に電話して事情を聴いてみると、父は父でしどろもどろになりながら誰が効いたって嘘だろうって言い訳をしていた。
俺も男だから、自分よりも偉い女といるのも辛いのだろうということはなんとなくわかったし、母を手放してくれてありがとうと言う気持ちの方が強かった。
その夜から母がガラッと変わった。
父に裏切られた怒りと絶望感が母を変えてしまったんだと思うが、俺に向かって「宏之はお母さんを裏切ったりしないよね」と、事あるごとに訴えるような目で俺に言うようになった。
それに俺に対する態度が息子に対してというよりも夫に対するような感じになり、母親らしい口調で俺に物事を言ったりすることがほとんどなくなった。
結局このことが原因で、父と母はろくに話し合う機会も持たずに俺が高3になった頃離婚してしまい、名実ともに母子家庭になってしまった。
まあ離婚したといっても、面倒くさいので苗字も母の旧姓に戻すのは俺が大学に入るタイミングにしたし、住むところもそのままだったので当面の間生活が変わることはなかった。
母とは「父とは会わないと」とい約束をしていたが、俺が大学生の頃に母には秘密で父のところに遊びに寄ったことがある。
父は転職先の会社も辞めて、新しい奥さんの実家に養子に入り、その家でやってるコンビニに毛が生えた程度のスーパーの専務になってた。
まぁ世の中でよく言うマスオさん状態だ。
余談だが、母みたいな奥さんがいる父が浮気したんだから、きっと若くてきれいな女なんだろうと思って期待して会った新しい奥さんは、顔はまあまあ普通だったが歳食ったデブだったので酷くがっかりした。
母は父の裏切りに対する怒りを俺とのセックスで紛らわすかのようになった。
浮気発覚前は母から求めてくることは一度もなかったが、発覚後は母の方から求めてくることも珍しくなくなった。
自分から求めてきた夜の母は特に激く淫らで、それが週末だと一晩中何度も求めてきた。
高校でも大学でも同級生くらいの女の子と付き合ってセックスもしたけど、母のように激しく濃厚で、しかも中出しでセックスをできる子はいなかった。
だから付き合っても長持ちせずに、友達からは女をとっかえひっかえする酷い男だとからかわれたが、男と女にはセックスが重要だから仕方がない。
セックスするようになってから2年くらい経つと、さすがに毎晩何回もするようなことは少なくなった。
それでも平日は一日置き、週末ともなると相変わらず濃厚なセックスを楽しんだ。
俺が大学生になると、二人は夫婦同然で母と息子であることを完全に忘れたかのようになっていた。
俺はやりたい盛り、母は40代半ばを過ぎてなおセックスに貪欲だった。
そんな二人が誰の目を憚ることの無い環境にいれば、どちらからとなく求めてしまうのは仕方ないことだと思う。
しかも俺たちが住んでいるのはマンションの7階で、カーテンを閉めなくても周りに高い建物が無いから覗かれる心配がない。
今でも時々休日の真っ昼間、リビングやお互いの寝室でカーテンを開けたまま明るいところで派手にセックスしまくってる。
今のところ俺も母も関係を止める気はない。
このまま行けるところまで行ってしまうんだろうな、俺たち親子。