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2009/06/07 02:30:52
(XHuRdQGK)
もう5年も前の話です。
当時僕は高校1年生、妹は中学2年生でした。
その日は7月の終わりごろ、とても暑い日だったと記憶しています。
夏休み期間でしたから従姉妹のアコちゃんが両親と泊まりがけで遊びに来
ていました。
小学校まで彼女は僕たちの家のすぐ近所に住んでいましたので僕たちは何
をするのも一緒の仲良し3人組でした。
アコちゃんは僕より2つ年上ですから僕たちの中ではリーダー格で、しか
も背も高く、かなりの美少女でしたので僕は憧れも手伝い、彼女の言うこと
はなんでも従っていました。
その日、双方の両親は夕食後、社交ダンスに出かけてしまい、留守でし
た。
当時僕の両親のマイブームが社交ダンスで、いったん夜出かけてしまうと
明け方まで飲み歩いて帰って来ません。
だからその日も僕たちは両親がいないのをいいことに夜中まで妹の部屋で
話していました。
その日は夜になっても蒸し暑く、風呂上りの僕たちはけっこう露出の多い
服装だったと思います。僕はアコちゃんの黒いタンクトップの胸元から見え
るバストの生の膨らみが気になって、ほとんど話には集中できないほどでし
たから。
高校3年生だった(というか、「なのに」?)アコちゃんは冷蔵庫から冷え
た缶ビールを持ってきて飲み始めました。僕も真似をしてチューハイの缶を
開け、妹にも少し分けてやりました。
それぞれ2缶目の途中くらいからちょっと呂律があやしくなってきました
が、子供の背伸びですから当然ですよね。
妹を見ると顔を真っ赤にしてへらへら笑っています。妹は普段はけっこう
すました美少女ですから、なんだか可笑しくてつられて笑ってしまいまし
た。
夜も更けてきてあたりも静かになってくると、誰言うでもなく会話はHな
方向に・・・。目をとろんとさせてアコちゃんが言いました。
「あたしはさー、一人っ子だからわかんないんだけどさー、どうなの?年頃
の兄妹が今夜みたいに二人っきりになると変な気になったりしないの?」
突然振られた話題にちょっと面食らいましたが、妹の手前言いました。
「んなわけないじゃん!お互いそんな対象になんか、なんないって。」
妹も「マジ気持ち悪いんですけど。」と笑っている。
「やっぱりそんなもんかなぁ。なんかロマンチックだと思うんだけどな
ぁ。」
「じゃ、アコちゃんは伯父さんと二人っきりだと変な気持ちになったりする
ー?そんなわけないでしょ?」と僕が言うと、なんとアコちゃんは
「んー・・・あたしはちょっと危険なものを感じるわ。」というのです。
これには妹とふたりびっくりして「えーっ!」と叫んでしまいました。
アコちゃんが言うには「父親」だけどやっぱり「男」だから間違いが起こ
ってもしかたがないと思う、のだそうです。中学くらいには「シャワーを使
っている時に限って風呂場に物を取りに来たり」、「夜中に目が覚めると覗
き込むように父親がいたり」したそうで、それは単なる偶然というには頻繁
すぎた、と言うのです。
「へぇ・・・僕と美穂ならそんな心配はないさ。」と言ったのですが、実は
僕も妹が風呂に入っている時にせめてガラス越しにでも・・・と覗いたこと
がありますし、絶対妹には言えませんが、脱いだばかりの下着の黄色い汚れ
を幾度か舐めたこともあります。さすがにそれは白状しませんでしたが、妹
に対しての感情はちょっと複雑なものがありました。
「それって、拓也が童貞だからじゃないの?」とバカにしような目でアコち
ゃんは言いました。
童貞だとか処女だとか、そんな話しは妹とはしたことがありませんでした
からかなり動揺しました。童貞、などと言われて妹の手前恥ずかしく、言い
返したかったのですが、事実童貞でしたから否定もできませんでした。
「だって高校1年だよ!当たり前じゃんか!アコちゃんだって処女じゃ
ん!」と言い返すのが精一杯でした。ところが、アコちゃんは
「何言ってんの?あたしは中2で初体験すませてんの。」と言うではありま
せんか。知らなかった。アコちゃん、もう大人なんだ・・・。
「っつーか、あたし社会人とかオヤジばっかりなんだよね。えっと
ね・・・」と指を折り始めました。
「もう16人かな・・・Hだけの人が多いけど。」
清純可憐で、少し憧れていたアコちゃんが16人も経験してるということ
に驚きました。しかも上は40歳代の父親くらいの年齢の人までとは・・。
「だからかなぁ、自分の父親見てもオヤジというグループでくくっちゃうん
だろねぇ。そんな目で見ちゃうよ。」そんなものなんでしょうか・・・。
妹も興味津々といった面持ちで聞いています。
「そういうオジさんたちって、どうなの?」と妹が言いました。中学2年生
らしからぬ質問で、僕は意味を理解するのにややしばらくかかりました。
「あたしは逆に若い子との経験が少ないから比べられないんだけど、オジさ
んたちって優しいし、喜ばせようと必死だから、けっこういいよ。・・・美
穂はまだあの同級生の彼氏だけ?」えっ?なんの話しだ?僕は一瞬戸惑いま
した。
「やぁーっ!アコちゃん口軽いー!お兄ちゃんには内緒って言ったでしょ
ー!」妹が僕を見ています。つ、つまり、どういうこと?僕はすっかり混乱
していました。
「別にいーじゃん。女の子の方が体験するの早いんだって。拓也、普通よ普
通。美穂はまだ一人だけだから。拓也も妹に負けないで早く体験しちゃい
な!」なんてことだ・・・兄より3つも年下の中2の妹が先に大人になって
いたなんて・・・しかも、全然知らなかった。
「拓也も彼女くらいいるんでしょ?さっさと決めちゃいなよ、彼女と。」
「お兄ちゃん、彼女いないんだよ。」美穂、よけいなお世話だ!
「あららら、そうなの?それじゃ、無理ね。」
なんというのか、敗北感とでもいうのでしょうか。兄としてのメンツがす
っかりつぶれ、妹の変化にも気づいてさえいなかったなんて・・・。
「あら・・・すっかりしょげてる・・・拓也―・・気にしなくていい
よ・・・なんか、悪いこと言っちゃったみたいだね・・・どうしよ・・」
哀れだ・・・哀れすぎる・・・でも妹の次の一言はもっとキョーレツでし
た。
「アコちゃん、させてあげたら?」屈託のない笑顔で言うな!
でもアコちゃんはすぐこう言ったんです。
「・・・そうだね。悪いことしたから・・・いいよ、拓也、しよう!」
えっ?
「従姉妹同士は結婚もできるんだからね、問題ないでしょ?どうする、拓
也?」・・・アコちゃんと・・・する・・・!?
「お兄ちゃん、よかったね。」おまえが言うな!
「どうなの?あたしとじゃ嫌?」嫌なはずない。ずっと憧れていたんだし。
でも、妹の目の前で「はい」とは言えないですよね。
「するって・・・今?」ある意味男らしくないセリフだったと思います。今
なら即答で「やるっ!」なんですが、そのときはやっぱり動揺していて。
「そ。今。ここが嫌なら拓也の部屋行こ。」本気・・・なんだ。
「部屋・・・ちらかってるし・・・」うじうじしちゃだめだと思いながら。
アコちゃんはため息をついて僕を見ています。そして、妹に向かって言い
ました。
「美穂、しばらくお兄ちゃんの部屋で遊んでなさい。」アコちゃんが命じま
した。ところが。なんと妹はそれに逆らって、
「はんたーい!反対!仲良し三人組だよぅ。お兄ちゃんが初体験するのをわ
たしがしっかり見届けます!」なんてことを言うんだ!でもアコちゃんは笑
いながら、
「ふふーん。あたしはいいんだけどさー。じゃ、美穂、ベッド汚すとまずい
から、バスタオル敷いて。」妹が準備を始めました。僕はどうしたらいいん
でしょう。妹の見てる前で従姉妹と初体験する・・・あんまり普通じゃない
ような・・・。でもチャンスだと思う気持ちは大きかったんです。やっちゃ
ぇっという開き直りもありました。
「したいんでしょ?」びしっとアコちゃんに言われ、思わず、
「したいかも・・・」
「ファイナルアンサー?」
「・・・うん。」することとなりました。