大学生の妹が福引きで家族温泉旅行を当てて、私と母親と妹の彼氏(厳密にはなるかならないかといった進行具合の相手。仲は良かったのでうちにも連れては来ていた)で一泊旅行に出掛けた。
彼は運転手兼荷物持ちって名目で数合わせで選ばれたと聞かされていたのだが…
山奥の萎びた観光地で、しかも平日だったせいか宿泊客は私達一組だった。
すっかり廃れて今ではその旅館のみが辛うじて営業してるらしい。
でも、料理は新鮮で豪勢だったし言ってみれば貸し切りみたいなものだから、私達からすると不満は全くなかった。むしろ喜んでいたくらい。
お風呂も本来なら予約が必要な家族露天風呂までご自由にどうぞと言ってくれた。
初老のご夫婦以外は通いなのか、ラストオーダー的に入るものを尋ねられてからは翌朝までは仲居さんらも呼べないらしかった。
厳密には妹らは未成年だったけど、たしなみ程度にはアルコールも許し、それなりに楽しい旅行になった。
特別に二間貸してくれたから寝る配置にも困らなかった。
宴もたけなわになるとそれぞれが勝手に寝た。
私は一番飲んでたから一番先にゴロンと横になっていつの間にか寝てしまったようだが、ふと目を覚ますと隣に妹が熟睡していた。
私は少し仮眠をとったせいか妙に目がさえてしまい、せっかく温泉に来てるのだからともう一回入浴入浴することにした。
一度寝たからアルコール入ってても大丈夫だと思った。
たぶん母らも寝る前にもう一回入浴してるのだと思った。
部屋にいない理由はそれしかない。
でも、まさか二人で混浴してるとは思わなかったが…
最初は女風呂を覗いたが電気が消えていた。
そのあと家族風呂を覗いたがこちらも居ない…
そうなると男湯しかない。
まさかねぇ…
まだ半信半疑だったが、脱衣所は四つあるスイッチの一つだけがついていた。
そこに二人分の浴衣が気持ち隠すように脱いであり、一緒に入浴しているのがわかった。
中はオレンジ色のほのかな灯りだけで薄暗いが、ガラス越しに湯船の中で抱き合ってるのが見えた。
座位みたいな態勢でしてたようで母の上体が上下していた。
気密性が高いのか声は漏れてこないのだが、間違いなく二人はセックスしていた。
いつからの関係なのだかは知らないけど、こんなとこに来てまでする??!!
私は呆れた。
でも目も離せなかった。
確かに男湯なら一番見つかりにくいか…
三時間も四時間もしてたらさすがにバレる確率は高そうだけど、一時間くらいなら充分スリルを味わえて燃えられそうではある。
頭の中は混乱を極めていたが、見るものはしっかり見てから私は退散した。
二人がなにもなかったかのように翌朝接してるのを見たら、股間が濡れてきた。
彼はたぶんまだ妹とは寝てないと思っていた。
そのへんも含めて無性に聞きたい!
問い質せる資格が私にはあると思った。
妹への口止め料として。